2015年1月28日水曜日

素晴らしすぎる、モダンスイマーズ「悲しみよ、消えないでくれ」

モダンスイマーズ「悲しみよ、消えないでくれ」を見てきました。



素晴らしい!
もうね、言葉がありません。
人間の奥底に流れる本質的な感情を、そのまま舞台に乗せたような。
あーあ、何か書こうと思っても、この舞台の前では陳腐な言葉しか浮かびません。

中身について書くことは、もっとプロフェッショナルな書き手に任せた方がいい。
気になる人は、勝手にググってください。


僕が言わずに、いや、叫ばずにいられないこと。
それは、最高の舞台に対して、観客があまりにも酷かった!!

はい、怒ってます。
だって、舞台上では、ものすごい感情の渦が展開されてるわけです。
なのに、多くの観客は、その悲しい深い感情には全く目もくれずに、ただ表面的なアクションの可笑しさだけで、ゲラゲラ笑ってるんですよ。

例えば、おもむろに酒をグビってあおったり、みっともなく物を投げたりするのでも、その行動の後ろには、深い複雑な感情の動きがある。
突然大声を出したり、的外れな発言をしたりするのも、全部そう。
登場人物たちは、みんな割り切れない感情を抱えて、それが表出した結果、エキセントリックな行動になってしまってる。
こんなにも人間の深い葛藤を目の前にしながら、それに全く気づかずに表面だけ見ていれるなんて、信じられない。

ジャニーズとかアイドルの舞台じゃないんですよ?
そういう、深みとは無縁のエンタメとは違うんですよ?
君ら、なんでこの舞台見にきたの?
吉本とかお笑いでも見にいけばいいじゃん。

作・演出のホウライさんは、これだけの物を作って、それがほとんどの観客に伝わっていないことを、どう感じているんだろう。
役者達は、これだけリアルな感情を提出して、それが受け止められない状況で、舞台上でどう感じるんだろう。


モダンスイマーズは、人気劇団だそうです。
ということは、何も見ずに能天気に笑ってるお客さんの中に、劇団のファンも多くいたことでしょう。
そういう、モダンスイマーズを全く理解できない人達に支えられて、活動を続けてきている現実があるわけです。
なんなんだろう。
理解不能です。


本当に、混じりけのない素晴らしい舞台でした。
無神経な笑い声は、まるで舞台に石やビール瓶を投げるようなもの。
迷惑です。
ちゃんと表現を受け止める感性とエネルギーを持ったお客さんとだけで、観たかったです。
一人で見たいくらい。

あ、でもそれじゃ赤字ですね。

素晴らしい表現がきちんと評価される未来が、いつか来るといいな、と心から願います。
モダンスイマーズ最高!


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