旧友と飲み。写真のこと。

古い友人の栗原論くんと飲みに行った。
彼は写真家。
昔、中山うりバンドで知り合って、僕がいるニューオリンズにも遊びに来て一緒に過ごしたりもした。
帰国後、連絡していなくて、会うのはたぶん5年ぶりくらいかな。
だって、4才の子供がいるっていうんだもん。
前会ったときは子供つくる気配もなかったのに。

いろんな写真を撮ってるけど、音楽が好きで、ミュージシャンの写真もたくさん手掛けてる。

音は撮れない、って言う。
そりゃそうだ。
音の背後、音を出してる人の内面、気配、そういったものを、撮りたい、って言う。

音楽の背後には、演奏してる人の弱さや勇気や愛やら色んなものがもちろんあって、でもライブ見てても、そこに思いをはせることは、そんなにないかもしれない。
それを、取り出して、定着させる。
何か思いがあって音楽をやってて、それを音に込めようとするけど、それは抽象的なもので、でもぼんやりとでも聞いてる人に伝えたくて、上手くいく時といかない時があると思います。
その、いちばん元々の、ステージに上がる前の、何かの思い、うすぼんやりとしか表面には出てこないようなものを、写真は抽出して提示することができるのかもしれない。
すごいな。
と、思いました。
そんな風に撮られたら、嬉しいだろうな。
ちょっと恥ずかしいかも、しれないけど。

しかしこれはお酒の席での会話を翌日思い出して書いてるので、僕の妄想かもしれない。
言ってたことと違ってたら、ごめんよオサムくん。

彼は昔、僕のことを「エモい」って言ってた。
エモーショナルの略。
写真て、音楽みたいに、エモーショナルなことを身体を使って直接には表現できない。
面白いな。

そして、僕とサシで飲んでるような人は、きっと金持ちにはなれないだろうと思った。
でも、幸せにはなれるよ。
きっと。

そういえば、お店にペーソスのチラシが張ってあった。
明日はペーソスのギターの米内山さんと一緒にライブをする。
なんて偶然だろう。


さて!
今日はポーキーズのワンマン!
絶対、すごいライブになると思う。
僕は、僕の全部を、全部ステージで見せます。
朝から、神妙な気持ちですらあります。

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