2016年2月22日月曜日

You Are Too Beautiful、街の灯、ハンナとその姉妹

You Are Too Beautiful という曲があります。
ロジャース&ハートの黄金コンビ(My Funny Valentine、Bewitched等)作曲の、スタンダード。
とても美しい曲です。

僕のいちばん大好きな映画、ウディ・アレンの『ハンナとその姉妹』の中で流れるのが印象的です。
思い出すだけで胸がいっぱいになります。
こんど坂本さんとのデュオでこの曲やろうかな、と思ってYoutubeをいろいろ見てたら、チャップリンの映画で流れてるバージョンがありました。


なんと、『街の灯』のラストシーンじゃないですか!
見たのは、ヘタしたら20年以上前です。
この曲が流れてたことなんて、全く覚えてませんでした。

ラストシーンだけでも、なんて美しい。
言ってみれば、いわゆるベタな演出ですよ。
メロドラマ的感動シーンを情緒的な音楽で盛り上げる、という。
でも、もうね、問答無用に感動してしまう。
こんなものを前にして、何も言うことはありません。


そうか、アレンは、これを念頭に「ハンナ」のラストシーンを作ったのか。
すごい。
そのことに、感動します。
「街の灯」は、いわゆる"真実の愛"に目が開く話(英語のseeは「見る」の他に「理解した」という意味もあります)です。
「ハンナ」もそう。
主人公は人生の意味について悩み、自殺寸前まで追い詰められた時、ふと入った映画館でマルクス兄弟の映画を見て救われる。
そしてラストシーンでYou Are Too Beautifulが流れ、奇跡が起こり、暗転。

アレンの映画は、過去の名作へのリスペクトに溢れています。
それが、心地よい。
一般には、オシャレでスノッブで知的なイメージがあるようですが、中身は真逆です。
アレンの映画は、暖かい。
見終わった時に残る感覚は、チャップリンの映画に似ています。
ずっとそう思ってたら、こんな風にもオマージュを捧げていたんですね。

「ハンナ」やアレンについて書き出すと止まらないだろうことは確実なので、やめておきます。
ちなみに、チャップリン感が分かりやすく味わえるアレン映画は『ブロードウェイのダニー・ローズ』だと思います。
ラストシーンがまた秀逸な、名作です。


昨晩はもう、この曲と「ハンナ」が頭の中をぐるぐると回りすぎて感動で力が抜けてしまい、何もできませんでした。
こんな美しい映画に出会えて幸せです。


"You Are Too Beautiful"

You are too beautiful, my dear, to be true
And I am a fool for beauty
Fooled by a feeling that because I have found you
I could have bound you too

You are too beautiful for one man alone
For one lucky fool to be with
When there are other men
With eyes of their own to see with

Love does not stand sharing
Not if one cares
Have you been comparing
My every kiss with theirs

If, on the other hand, I’m faithful to you
It’s not through a sense of duty
You are too beautiful
And I am a fool for beauty

Love does not stand sharing
Not if one cares
Have you been comparing
My every kiss with theirs

If, on the other hand, I’m faithful to you
It’s not through a sense of duty
You are too beautiful

And I am a fool for beauty

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