好きな曲をただ吹ける幸せ

昨日は幸せな1日でした。
ゆっくり寝て大阪遠征の疲れを取り、片付けとかやって、ランチを食べに行って。
楽器を出して、夜のライブの曲をなんとなく考えます。
バンジョー坂本さんとのニューオリンズDUO。
いい曲を淡々と演奏する、というライブです。

やりたい曲がいっぱいあって、あれもこれも、と吹いてみながら考えます。
ニューオリンズのクラリネットに合う、いいメロディーの曲。
「小唄」なんて呼ばれるような、古い映画やミュージカルのヒット曲が多いです。
そうした曲を吹いてると、ニューオリンズの記憶が蘇ってくる。
家で一人でぼんやりと吹いてるだけで、幸せな気分になります。

そして西荻窪へ。
もう坂本さんが来ていて、昼に御茶ノ水で買ったという新しいテナー・ギターを楽しそうに弾いていました。
ライブ当日に思わず楽器を買っちゃう。
さすがです。


昨日は、曲も何も決めずに、本当にユルくやらせてもらいました。
なるべくソロも取らず短くシンプルに演奏するつもりでしたが、やっぱり興奮すると吹いちゃいますね。
それも含めて、レイドバックしたライブになったと思います。

坂本さんは、構えることが一切ない。
自然体と言ってしまうことすら不自然に思えるほどの、スーパー・ナチュラルなミュージシャンです。
おかげで、僕も自然体でやれる。
余計な事を考えず、曲に身を任せて吹けるんです。
昨日は最初から最後まで、そうでした。

なんと、山本太郎氏が遊びに来てくれました。
茨城を拠点とするクラリネット奏者。
数少ない、僕の好きな日本のクラリネット奏者の一人です。
クラリネットって、なぜか個性の出づらい楽器なんですが、太郎さんは音色からして違います。
一聴して分かる音色とスタイル。
なんでこんなに独特なのか、謎すぎます。
アメイジング太郎。

2曲、一緒に演奏してもらいました。
クラリネット同士で演奏するのって、すごく楽しいんですよ。
よく言われることですが、例えばトランペット同士だと「バトル」になりがちなんですが、クラ同士は一緒に音楽を作っていこうとする傾向があるんです。
太郎さんの演奏を聞いてるだけでもゴキゲンなのに、一緒に音を出せるなんて、楽しすぎる。

太郎さんは茨城でのライブが多いですが、ミントンハウスには毎月出演しています。
今月は16日です。
僕の演奏が好きな人なら、きっと気に入ると思います。
おすすめですよ!


この坂本さんとのデュオ、多くのお客さんにとっては、馴染みのない内容でしょう。
知らない曲ばかりを、盛り上げるでもなく朴訥と吹くだけ。
他での僕の演奏とは真逆の、地味なライブ。
でも、これがなかなかいいんですよ!
「温泉に浸かってるみたい」とも言われました。
なるほど。
確かに、疲れは取れるかも。
踊り騒ぐには向きませんけどね。

僕自身も、いわゆる「やり切った」感とは無縁に、汗もかかず終始リラックスして演奏できました。
好きな曲を、好きなスタイルで、好きなように演奏できる。
そしてそれを聞きに来てくれる人たちがいる。
なんて幸福なことか。
毎日これをやれたら、天国なんだけどなー。


次回のDUOライブは、2月10日(水)です。
2/10(水) 近藤哲平×坂本誠
19時半~22時
1500円

よろしくお願いします!

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