音量と音楽は関係ないでしょ

昨日はポーキーズのライブでした。
会場は、吉祥寺のBGというライブハウス。
久々に、爆音のライブハウスでした。
リハの段階で音のでかさに耐えられず、自分の番が終わったら早々に店を出て、耳栓を買いに行きました。
本番でも音は爆音のままで、けっきょく耳栓をしてライブを見る羽目になりました。

音楽聞くのに、耳栓ですよ!?
耳栓してライブ見たのなんて、生まれて初めてです。
それで音量はちょうど良くなりましたが、どうしても音がこもって聞こえてしまう。
せっかくバンドがいい演奏してても、気持ちよく聞くことができない。
やっぱり、できれば耳栓なんて使いたくありません。

なんであんなに音がでかいんだろう。
意味がわからない。
僕は、音楽と音量は関係ないと思っています。
音量は、ただの肉体的な刺激に過ぎない。
僕はいい音楽をいい音で聞きたいだけで、音量による刺激なんていらない。
耳鳴りがするだけだし、そんな負担を耳にかけたくない。

まあ、さすがに今時あそこまで爆音のライブハウスは、めったにありません。
でも、もうひとつ、思うことがあります。
それは、たいていのライブハウスでは、ボーカルが聞き取れない、ということ。
メロディはかろうじて聞き取れても、歌詞までちゃんと聞こえることって、驚くほど少ない。
これも理解できません。
歌詞がないなら、まあいいのかもしれない。
でも、歌詞があるんであれば、それ聞きたいじゃん。
歌ってる方だって、内容が誰にも聞いてもらえない状況なんて、嬉しくはないでしょう。
特に、歌詞に重きを置いてるバンドなら、ライブやる意味も半減します。

でも、同じ店でも担当PAによって違うし、こっちが注文つければちゃんとボーカルを上げてくれます。
だから、きっとそれはPAの人の好みなんでしょう。
そう考えると、PAって音楽をちゃんと聴いてない人が多いんじゃないの、って思っちゃう。
音楽って、歌詞もグルーヴも演奏のディテールも、音のバランスが良くないと全部聞き取れない。
爆音なんてもっての他です。
そんなの、もう音楽じゃない。

ちなみに、過去に爆音として覚えているのは、2度。
まずは15年ほど前に行った、三軒茶屋Heaven's Door。
そのときはガレージ・パンク系のライブで、家に帰っても耳鳴りがしていました。
もうひとつは、2~3年前に行った渋谷Last Walts。
フリージャズのライブで、とにかく高音がうるさすぎて耐えられず、席を立って隅の壁の後ろにずっと避難していました。

どちらの店も、後に出演することがありましたが、その時は音も普通でやりやすかったです。
たまたま最初に行った時のPAが悪かっただけなのかもしれません。
でも、最初の印象が悪ければ、もう行きませんからね。
実際、出演することがなければ、どちらの店も二度と行くことはなかったと思います。

吉祥寺GBも、悪いけどもう行きません。
木村充揮なんかも出るようですが、あんな爆音ではせっかくのいい音楽も台無しですからね。


ちなみに、音環境を除けば、ライブ自体は最高でした!
それだけに、もったいない。
あ、でも、最後になるにつれて音が良くなっていきましたね。
お客さんの感想でも、トリ前のポーキーズの時には音量も気にならなくなってたらしいですし、最後のスマート・ソウル・コネクションは僕も耳栓なしで聞けました。
おかげで、スマコネの相変わらず最高すぎるステージを心おきなく楽しむことができました。
前半に出たアナコンダとダンス天国は、可愛そうだったな。
もしかしたら、お客として後半から見に来たとしたら、こんな感想持たずに普通にライブを楽しめたのかもしれない。
それってどうなのよ、GBさん


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