映画音楽をやってみた

昨日は銀座「月のはなれ」でライブでした。
念願の!映画音楽を演奏しました。

懐かしの名曲とか、大好きなんですよ。
だっていい曲多いから。
ただ、映画音楽もイージーリスニングも好きですが、過度なオーケストレーションの編曲がうざったいケースも多々あります。
曲が聞きたいだけなのに、大仰なイントロがくっついてたり。
ジャズ系の人はとにかく曲を崩すし、シンプルに演奏したものって、意外と少ない。

それで、自分でやってみたんです。
今の自分のスタイルなら、メロディーだけでいけるんじゃないか、と思って。

結果、難しかったー!
アドリブはしない、フェイクもほぼなしで、メロディーをそのまま吹くだけです。
それでも何とか一曲4〜5分やらないと、ステージがもたない。
ひたすらメロディーをリピートする中で、どれだけ欲を捨てて淡々と演奏できるか、という勝負です。

月のはなれは音量も出せないので、音の強弱の幅も限られます。
高音域も控えて、中低音域のみ。
クラリネットとギターだけなので、アレンジに頼ることもできません。
そんな限定された環境で3セットやるのは、なかなかの挑戦でした。

しかも、この手の曲って、メロディーもコードも緻密に練り上げられているので、気が抜けない。
1音違っただけで流れが崩れてしまうので、細部まで覚え込まないといけないんです。
なので頭も使うし、集中します。

ギターはペーソスのギタリスト米内山さん。
コード感を大事にするプレイヤーなので、凝りに凝った原曲のオーケストレーションを、かなりの部分までギターで再現してくれました。
助かったと同時に、曲がそもそも練られていて隙間がないので、メロディーの語尾を少しずらすだけで、ギターの予想外の音とぶつかってしまったりもします。
それで、お互いに慌てたり。

そもそもリハだってしてないし、二人とも完璧には曲をマスターしてない。
当然、間違いますからね。
その状態でこんな緻密な曲をやるんですから、スリリングさは半端ないっす。
普段と違う緊張感でした。

いやーいい経験になった!
ライブもそうだし、「名曲」がいかに緻密に練り上げられているか、ということにも改めて驚かされました。
まだまだ勉強すること、たくさんありますわ。

やり遂げた、乗り切った、という感じです。
昨日はBGM的な演奏なのでいいですが、これをライブとしてちゃんと成立されられないものか。
機会があればチャレンジしてみたいな。


これでようやく落ち着きました。
今月で長くやっていたウォッシュボードのバンドも辞めたし、だんだん音楽活動が整理できてきました。
これからは、絞った活動の中で、それぞれで要求されるスキルを磨いて質を上げていく、ということに集中していきたいと思っています。


昨日やった曲を最後に。

ムーランルージュ
Till
エデンの東
Cheek To Cheek
セプテンバーソング
ムーンライトセレナーデ
魅惑のワルツ
Over The Rainbow
As Time Goes By
星に願いを
ムーンリバー 
I'm in the Mood for Love
煙が目にしみる
Sleep Walk 
スマイル
Always Look On The Bright Side Of Life
Take Me Home
オギヨディオラ
Love Me Tender
Please Send Me Someone To Love
Tennessee Waltz 

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