楽器を修理

楽器を修理しました。
メインとは別の、サブの楽器をまた使ってみようと思い、直しました。
 
僕はアルバート式クラリネットを2本持っています。
どちらも仏Buffet Crampon社製で、1929/1930年頃に作られた楽器です。

普段メインで使っているのは、とてもシンプルな楽器。

キイの曲線のラインが、美しい。


もう1本は、こちら。

指の動きを助けるために、サックスのようにローラーが付いています。

キイの数も少し多いです。
って、分かりづらいかもしれませんが。

これが改良されてキイの数がさらに増え、現代のクラリネットになったんです。

2本の楽器のうち、ローラー付きの方が運指が楽です。
ローラーのせいだけじゃなくて、全体的に指が動かしやすいんですよね。

微妙なキイの配置の差なんですよ。
昔の楽器は、とにかく個体差が大きくて、同じモデルでも1本ごとにディテールが違います。
キイの形なんかも、微妙に違ってたりするんですよね。
まだ現在ほど機械が導入されてないし、職人の感覚に左右される部分が大きかったようです。
ちなみに、現行の楽器でも、ドイツ管などでハンドメイドのものは、けっこう個体差が見られます。

音程も、ローラー付きの楽器の方が正確です。
でもね、メインの楽器の方が音色がいいんですよ!
とにかく、音色が気に入って使っています。
あと、キイの形も美しいし。

ところが、最近はライブハウスでマイク使ってやることが増えてきたので、そうすると音色はそこまで再現されない。
なら、操作しやすい楽器の方がいんじゃないか、と思ったんです。

で、修理終わっていざ吹いてみると、意外に鳴らない。
あれ?こんなに差があったっけ。
ずっと吹かずに寝かせておいたからかな。
楽器も、使わないと鳴らなくなるんですよ。

とりあえず、しばらくは両方持ち歩いて試してみます。
どこかで会ったら、ご意見・感想お願いします!





~お知らせ~
12月7日、三鷹にある音楽バー、バイユーゲイトが火事に合いました。
隣のビルからの出火が燃え移ったもので、被害により営業停止、いまだ再開の目途は立っていません。
大好きなお店です。
音楽を全肯定で愛する、ピュアなお店です。
少しでも、僕のことが好きだったり、興味があったりするのであれば、是非、再開支援の寄付をお願いします。
1000円でも2000円でも、未来の飲み代と思って。
そして、再開した時には、バイユーゲイトで一緒に飲みましょう。
ゴールデン・ワックス・オーケストラとしても、お店で最高の演奏をすることを、約束します。

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