2014年11月10日月曜日

僕のマウスピース遍歴

今までかなり色んなマウスピースを試してきたので、ここにまとめて書いてみます。

日本では、クラリネット・マウスピースの選択肢は多くありません。
僕は幸運なことに、4年間アメリカにいました。
向こうには個人の製作者も多く、たくさんのハイ・グレードな(そして高価な)マウスピースがあります。
基本的に通販なので、送ってもらって、試して気に入ったら買う、という仕組みです。
トライアル期間も一週間くらいあるので、実際に色んなシチュエーションで、それこそライブで吹いてみることもできます。
マウスピースに関してだけは、アメリカの方がはるかに恵まれていると思います。


3〜4年くらい前からは、Clark Fobes のSan Francisco モデルを使っています。
フェイシングは6Lで、開きは1.20mmです。
僕にとっては理想のマウスピースです。
何の不満もありません。
スペアも1本持っています。
開きは、まあ広め、という所ですが、とても自由度が高く、息も入るし、リードも選びません。
吹奏感は、国内で手に入る中ではセルマーのC120に近いと思います。


いちばん最初のマウスピースは、YAMAHAかヴァンドレン5RVだったと思います。
ある時、誰かに5JBを吹かせてもらい、衝撃を受けました。
マウスピースでこんなに違うのか!と。
それから数年は5JBを吹いていました。

ある時、大久保の石森楽器を冷やかしていると、見たことないマウスピースを見つけました。
Ed Pillinger のF1モデル。
DOV121というフェイシングで、開きは1.21mmです。
本体が、すごく細身なんですよ。
クラリネットでこういう細見のものは、他にはMorganくらいだと思います。

5JBとは全く違う感覚でした。
たしか25000円くらいしたんですが、思わず買ってしまいました。
実際、素晴らしいマウスピースでした。
ただ開きが大きければいいってものではないことに気づかせてくれた一本です。

ここから、マウスピースにどんどん興味が出てきました。
サックスだと、ヴィンテージも含め、国内にも数え切れないマウスピースが出回っています。
それに比べて、クラリネットは選択肢が少ない。
英語のサイトを見て情報を集め、オークションサイトのeBay等を使っていくつか手に入れました。

日本にいた時に吹いたものを記憶の限り挙げてみます。

Brilhart トナリン、エボリン
Ponzol
Morgan J7
Pillinger 926 (LOV127)
Selmer C120
Selmer CP100(?)
NAGAMATSU

この中で気に入って使っていたのは、PillingerとC120です。
どちらも響きが豊かで好きでした。
ただ、Pillingerはやや暗くこもり気味で、C120は少し開きが足りない気がして、満足し落ち着くことはありませんでした。

アメリカでは優れたマウスピースをたくさん試しました。

Morgan RM28
Beechler Diamond
ARB Great Neck Original
Woodwind G7
Pillieger 926 (DOV130)
Grabner K14
Gregory Smith
Stowell Wells Schneider
他にも、eBayで買った楽器に付属してきた古いセルマーなども吹きました。

この中で、圧倒的だったのはGregory Smithです。
もうレベルが違う。
僕はPersonalモデルを所有していましたが、どのモデルもとにかく質が高かったですね。
開きは広くないにも関わらず、響きが素晴らしく音量も出ます。
ただ、楽器をアルバート式に変えたことで、もう少し迫力のあるマウスピースが欲しくなり、手放しました。
今でも残念です。

ARBのGreat Neck Originalも気に入っていました。
デッドストックの、ブリルハートのトナリンと同素材を使った白いマウスピースです。

とても独特の音色と吹奏感で、リードも選びます。
吹き心地は固いですが、音色は柔らかく、よく響いて、ものすごく音量があります。
おそらく楽器との相性もあると思いますし、万人向けではないかもしれませんが、チャンスがあれば、試奏してみる価値はあるでしょう。
ビーチラー社が製作しており、電話で製作者と直接話して注文しました。
対応も良かったです。



本当は1本づつインプレッションを書きたいところですが、もはや記憶も曖昧です。
吹いたときに感想を記録しておけば良かった。
残念ながら、現在はClark Fobesしか所有していません。


欧米には、クラリネット・マウスピースに関する情報が溢れています。
Chedeville、Kasperといった過去の伝説のマウスピースや、ZinnerのようなBlankメーカー(Blankが正確に何か分かりません。マウスピースの原型のようなものだと思います。)が話題にのぼります。
そういう情報を追ってるだけでも楽しいものです。
いずれ、そういった海外のサイトも翻訳していきたいと思ってます。


英語ができるのであれば、マウスピースに関しては下記のサイトが参考になります。

The Jazz Clarinet by Eric Seddon
非常に的確なマウスピースのレヴューです。数は少ないですが。

Clarinet Perfection
リペアマンSteve Skalerのサイト。
ヴィンテージ・クラリネットに関する情報が充実しています。

Sax On The Web
ジャズサックス奏者が集まる掲示板。
クラリネットに関する議論も多いです。

Tom Ridenour
元ルブランのクラリネット設計責任者のHP。
彼の開発する商品は、全て間違いありません。
(一部の商品は、錦糸町のThe Clarinet Shopが輸入販売しています)


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