ホーダ・ジ・ショーロ、15年ぶりの友人

きのうはショーロのセッションに行ってきました。
そして、ショーロには予習が必要だということを痛感しました。
コードやメロディーがとにかく凝ってるし、転調もあるので、その場で耳で聞いてやるのでは限界があります。

曲が始ってまずキイを探って、コード進行を聞いて流れを理解したと思ったら、もう次のパートに移って転調してる。
そこでまたキイを探って、とやってると曲が終わってしまう。
譜面を読みながらやればなんとか吹けなくはないんですが、そうすると周りを聞く耳がおろそかになってしまう。
いやまあね、すごく譜面に強くてなおかつ卓越した耳の持ち主であれば問題ないんだろうけど、僕のスキルでは無理!

せっかく素晴らしいパンデイロ奏者の西村さんがいるのに、リズムに合わせる余裕がありませんでした。
悔しい!
曲を覚えてまた挑戦します!


驚いたことがありました。
なんと、15年以上ぶりの友人にばったり会ったんです。
出会った当時、彼は最高にニューオリンズなピアニストでした。
というのも、ピアノやってる人ってほぼクラシックかジャズ上がりで、みんなニューオリンズのリズムのセンスがない。
なんでか、そういう音楽を一度通ってしまうと、リズムの感覚が死ぬんでしょうかね、テクニックはあるのに残念な人しかいない。
もはや現地でもそうだし、まして日本のピアニストなんてみんな酷いもんです。
そんな中で彼は、突然変異的に、プロフェッサー・ロングヘア的な、いわゆるグルーヴ重視のピアノを弾いていました。
強烈だったし、最高でした。

しかし彼はその後ニューオリンズ音楽から離れ、なぜかサックスを始め、そして今はクラリネットでショーロをやっているという。
まさか昨日ばったり出会うとは!
僕は曲をなぞるので必死で、その場のマナーも分からず、彼と正面から音楽的なやり取りをするまでの余裕がなかったですが、いいプレイしてました。
今度じっくり手合わせしてみたいです。

セッションが終わってから飲みました。
お互いに紆余曲折はあったけれど、音楽に対する本質的な感覚は変わってない。
僕が普段からジャズや、吹奏楽・クラシックのミュージシャンに感じる違和感なども、遠慮なく話せる。
やっぱり、音楽でつながった人は信用できます。
音楽をやる時は、何も誤魔化せないですからね。

手習いじゃなくて心から音楽をやってる人は、本当に嘘みたいに驚くほど少ない。
だから、そういう人との出会いは大事にしたいと思います。

と、思えた夜でした。
ショーロ、勉強します!

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