2016年8月14日日曜日

手拍子はいらない

誰かのライブを見て、よく思うんです。
お客に手拍子やコール&レスポンスをやらせるの。
あれ、無理にやらなくてもいいんじゃないかな。
ていうか、やめてほしい。

僕は、ステージからあおられても無視することが多いです。
だって、気乗りしないもん。
こっちもすげー盛り上がって手を叩きたくなれば、言われなくてもやりますよ。
でも、まあ9割くらいのケースは、演者が勝手に盛り上がってるだけなんですよね。
そんな痛々しいことに付き合う義務はない。

なんで人に言われて手拍子しなきゃいけないのか。
そんなの手拍子じゃあない。
体の中がムズムズして興奮してジッとしていられなくなって、それで足やら手やらが動き出すのじゃないと、ウソだから。
ウソつきながら音楽聞くなんて、居心地悪くて。


客に甘えるなよ。
まず、1人で凛としたステージをやれよ。
まあ、それができないから、ビビってるから、客に手拍子させることに逃げるわけだけど。
覚悟を持ってステージに立ててるなら、客の「協力」なんて必要ないからね。

客を喜ばせるより、自分の不安をごまかすことを優先してる。
見てられない。
いやー本当にね、自己陶酔したフリしてる姿がもう痛々しくて、ステージから目をそらしますからね。
あなたの卑屈な自己肯定を助けるために金払いたくないよ。
そんなの、カウンセリングの仕事じゃん。
逆に金くれよ。


もちろん、客席との間によっぽどの一体感が生まれていれば、問題ないんです。
でもそれは無条件でいつも自然に起こることではない。
ライブ慣れしたミュージシャンでも、毎回可能とは限らない。
どこに線引きがあるのか見極める力が必用で、聞き手がどういう気持ちでいるか常に敏感でいなくちゃけない。
その作業がおろそかになっているミュージシャンが多すぎる。

お客が、何でも受け入れて肯定してくれるわけないじゃん。
演奏すれば拍手がもらえるのだって、当たり前じゃない。
僕なんか、違和感があるときは拍手しないし。
途中で帰ることだってある。
「ひっこめ!」って言いたい時もある。
さすがに我慢しますけど。


ビール瓶が飛んできても、怒鳴られても、刺されてもいい覚悟がなかったら、ステージに立つべきじゃない。
ごく当たり前のことでしょ。
命がけ、って言うと大げさだけど、全身全霊で演奏しないと、他人の心には届かない。

そうやって演奏された音楽に感動して、楽器をはじめたんじゃないの?
みんな気軽にジミヘンとかジャニスとかボブマーレーとか言うけどさ、彼らがお気軽に音楽やってたと思うわけ?
失礼じゃない?
ステージに立つって、彼らと同じ土俵に上がることだよ?
彼らと同じ覚悟がなきゃ、やる資格ないでしょ。


僕は、ライブがよかったら、ミュージシャンに話しかけることも多いです。
逆に、ぬるい奴、客に甘えてる奴には、挨拶もしないし目も合わせない。
たとえ共演者でも。
話すだけ時間の無駄だから、関わらない方がいい。

客席に、そういう気持ちの人間がいる、ということに、お願いだから気付いてよ。
そして、楽しい気分にさせてよ。
手拍子じゃあなくて、音楽で。


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