2015年8月10日月曜日

Bulletproof Musician: モハメド・アリのアファメーション - “I am the greatest”

Bulletproof Musician という英語のサイトの記事を、ランダムに翻訳するシリーズです。
ミュージシャンのメンタル面に関する内容を扱っています。
音楽をやっていない方でも、自己管理やマインドの問題に興味があるなら、是非ご一読下さい。



 

4 Handy Dandy Tips for Brainwashing Yourself

http://www.bulletproofmusician.com/4-handy-dandy-tips-for-brainwashing-yourself/


“夢を描くことができ、その夢を信じられるなら、必ず実現できるはずだ。”
私のお気に入りの、ジェシ・ジャクソンのセリフです。
成功者の多くが同様の発言をしていますし (“夢を持てるなら、きっとかなう” 〜ウォルト・ディズニー)、スポーツ心理学の観点からも賛同できる考えかたです。

このセリフに共感する人は多いでしょう。
それでもほとんどの場合は、夢の手前の壁で立ち止まってしまうのです。
その壁を越えるには、まずは自分自身の心を説得する必要があります。

しかし、実現するかどうか(まだ)わからないものを、どうやって信じればいいいでしょうか。 
ミュージシャンとして生計をたてる、ボストン交響楽団の首席ベース奏者になる、といった、いまの自分には手のとどかない内容を信じるには? 


“The Greatest”

1964年2月25日、
大口をたたくことで知られた22歳のボクサー、カシアス・クレイが、ヘビー級チャンピオン、ソニー・リストンに挑戦しました。
かけ率は7対1で、誰もがソニー・リストンが勝つと思っていました。

しかし、予想に反し、勝者はカシアス・クレイだったのです。
そして、彼の試合後のスピーチは、その印象的な一節によって、歴史に残るものとなりました。

“I am the greatest (俺は最強だ)”

彼はその後、モハメド・アリと名前を変え、世界中で知らない者はいないほどの人物となりました。


このエピソードのポイントは2つあります。
まず、アリは試合後だけではなく、試合の前にも“I am the greatest”と発言していること。
そして、どんな勝ち方でチャンピオンになったとしても、それだけでこの生意気な若僧を“the greatest”とまで考える者はいない、という点です。
後年アリは、この時まだ自分でも“the greatest”とは思っていなかった、と認めています。
さらに、 “言い続けていれば、いずれ世界も信じるだろう、と思った"と発言しています。

しかし現在では、アリは“the greatest”だと、少なくとも偉人のうちの一人だと、誰もが認めています。

“I am the greatest” のエピソードは、心を説き伏せるテクニックの好例です。
広く知られたやりかたなので、おそらく名前を聞いたことがあるでしょう。

これを、"アファメーション"と呼びます。



アファメーションのイメージ

アファメーションには、さまざまなネガティヴなイメージがつきまとっています。
バカバカしい、あり得ない、あるいは、みっともないと考える人々もいます。
これはとても残念なことです。



信じれば叶う


モハメド・アリが偉大な人物となったのは、自分でそう宣言したからでしょうか?
そんなはずはありません。
The greatest の肩書きは、タダで手に入るものではありません。
手中に収めるのは楽ではなく、アリもそのための努力をしているはずです。
他の偉人たちと同様、彼もまた多くの壁にぶつかり、それらを乗り越えることで、歴史に名を残すまでになったのです。

とはいえ、アリが、世界に認められるずっと以前から、自分は偉大だと信じていたのは間違いないでしょう。
自分を疑う瞬間もあったかもしれません。
それでも、信念が揺らぐほどに悩み立ち止まることはなかったのです。



アファメーションの効果

アファメーションには、二つの効果があります。


まず一つめは、目標から目をそらさずにいられること。
アファメーションによって目標が明確化されて頭をはなれなくなり、自然と目標実現のための行動をとるようになります。

二つめとして、ポジティブな気持ちが増すことで、つねに良い結果を想像するようになります。
そして、想像することで、じっさいに良い結果にもつながっていきます。
金メダリストの場合を考えてみて下さい。
負けを想像して試合にのぞみ、金メダルを取って驚く選手がいると思いますか?



アファメーションの実際

以前、未来の自分の姿をイメージする方法について書きました(「信じる力」)。
アファメーションはそれとは異なり、未来に至るストーリーを直接的に描写します。

1. 意欲を持たせる

まず、興味が持てなければ、意味がありません。
アファメーションの内容によってインスパイアされ、意欲が起きることが重要です。
たとえば私が、“世界クラスのランナーになる” と宣言するとします。
しかし、走ることは、私にとって決して楽しい行為ではないので、このアファメーションはたいして効果はないでしょう。

2. 大きく考える

できるだけワクワクするような、大きな目標を考えるべきです。
とはいえ、やる気を失わない程度に、です。
例えば、“スーパーモデルの体型になる” よりも、“生涯最高のスタイルを手に入れる”のほうが有効かもしれません。

3. 疑わない

映画にたとえるなら、作品の設定に口をはさんでいては楽しめません。
化学実験のミスにより怒りで緑色に変身する男の存在を、疑ってはいけないのです。
“現実にはありえない” と思って細かい点を気にしはじめたら、せっかくの映画が台無しになってしまいます。

4. 声に出す

これは非常に重要なポイントです。
考えることと、声に出す、あるいは紙に書くことは、別物です。
そして、一度や二度では効果はありません。
100回、1000回と、言いつづけるのです。

しかし、ただオウムのようにくり返すだけでは意味がありません。
一回ごとに、そこに意思をこめながら言うのです。
小学校のころの私がそうでした。
私はよく休み時間に残されて、“人に迷惑をかけません”とくり返し書かされていました。
しかし何回書いたところで、私がおとなしいいい子にはなることはありませんでした。
意思をこめて自分に言い聞かせることがなくては、効果はないのです。


The one-sentence summary

“航空力学的には、マルハナバチは飛べるはずがない。しかし彼らはその事実を知らないので、いつまでも飛び続けているのだ。” 
~Mary Kay Ash


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