『ジャージーボーイズ』見てバンドいいなって思った

ジャージーボーイズを見ました。
評判通り、いい映画でした。
イーストウッド作品を見るのは、『グラントリノ』以来。
イーストウッドの正統派の演出は、伝記映画によく合うな、と思いました。
誰でも楽しめる、いい映画。
50年前ならともかく、今の時代にこんな王道の映画をきちんと撮れることがすごいと思います。

と、安心しきって見てたら、あのラストシーン!
最後の最後、あれをストップモーションにしないなんて!
それまでの流れからの、あの演出。
震えました。
今まで見た映画の中でも、最高のラストシーンのひとつです。

って、見てない人には伝わらないですね、すみません。
でも、いいんです。映画の感想を書きたいわけではないので。
この映画を見て、バンドっていいな、って思ったんです。


僕は元々、アルトサックスでロックバンドをやってました。
分かりやすく言えば、ビートルズのサージェントペパーズみたいな感じかな。
ポップだけど、変なやつ。

その頃はバンドがやりたかっただけで、管楽器プレイヤーになる気は全くありませんでした。
すごく音楽性の合う奴がいて、ずっと一緒にやってました。

今ではバンドマンというより、クラリネット奏者としての活動ばかりです。
昔より音楽的にも向上したし、演奏環境にも恵まれてる。
好きな人と、いい音楽をやれています。
でも、バンドの素晴らしさはまた別だと思ってます。

バンドは、共同体です。
純粋に音楽の良し悪しだけでは成立しません。
人間的な部分の相性まで含めて、補い合う作業です。
だから、全員がその楽器におけるトッププレイヤーである必要もありません。
それでも、そのメンバーで集まったら、トッププレイヤー達の出す音よりもいいグルーヴが出せる、というマジックがある。
それは素晴らしく楽しいことです。

ジャージーボーイズでも、やっぱりバンドのあり方が、かっこいい。
 色んな葛藤がけっこうリアルに表現さてていて、それでもブランクを経て最後に4人で再び歌う姿に、憧れてしまう。
僕はバンドが好きです。


コロリダスに加入して半年以上経ちました。
僕が知ってるバンドとは色んな意味で違うし、正直なかなか温度感が掴めずにいました。
それがようやく最近、レコーディングとツアーを経て、バンドだという実感が湧いてきたんです。

これからコロリダスは変わるでしょう。
それは、きっと楽しい作業です。
僕はバンドが好きなので、今までよりもコロリダスに時間を割くようになるでしょう。
クラリネット奏者としての活動は、たぶん減ります。
ライブも整理していくつもりです。

GWOとニューオリンズ・ジャズはやりたいけど、なかなかやれる人がいないですからね。
コロリダスに、ご期待ください!

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