レコーディングは準備が大変

昨日は丸一日、夜中までひたすらクラリネットを吹いていました。
いやーむちゃくちゃ疲れた!
明後日からのコロリダスのレコーディングに向けて、アレンジを詰めているんです。

僕は、レコーディングの場合、事前に吹くフレーズをだいたい決めておきます。
譜面に書きます。
もちろん、ジャズみたいな即興性の高いものは、その場のアドリブでもオッケーです。
でも、歌モノの場合は、それじゃ良くないと思うんですよ。

歌モノの曲を聞いていて、なぜかソロになると急にジャズのフレーズが飛び出したり、歌のバックの合いの手だけ周りとテイストが違っていたり。
そういうのが、昔から大っ嫌いなんですよ。
ソロだって曲の一部です。
バンドのサウンドに馴染んでなくてはならない。
歌のメロディーや、歌詞だってフレーズに反映させるのが理想です。

と、僕は考えているので、レコーディングでは自分のフレーズの細部まで練りに練りたいんです。


僕のやり方はこうです。

まずは曲の音源を何度も繰り返し聞いて、どこにどんなフレーズを入れるか、頭でだいたいのアレンジのイメージを描きます。

曲に合わせて吹いてみます。
いろいろ吹いてみて、気に入ったフレーズを書き留めます。
音源に合わせて吹いたものを録音してプレイバックすることもあります。

必要であれば、参考になりそうなレコードを探して聞いてみます。
聞いてるうちにフレーズが浮かぶこともあります。
あるいは、レコードから使えそうな部分をコピーして譜面に起こして、リズムや使う音を分析し、それを元にフレーズを作ります。

それでまた曲に合わせて吹いてみます。
何度も吹いて、自分にしっくり馴染むフレーズを作っていきます。
ソロなどは、何度も吹いて録音したものを譜面に起こし、断片を取捨選択します。
クラリネットは音域が広いので、その選択で迷うこともあります。
指グセなどもあるし、自分が自然に感じられるフレーズに落とし込むのが難しい。

吹かずに、音源を一曲通して聞いてみます。
フレーズをイメージしながら聞いて、曲全体でのアレンジを詰めます。
これは、通して聞かないと意味がありません。
全体の流れやバランスが重要なので。
何度も何度も聞きます。
 
後は、出来上がったアレンジをひたすら音源に合わせて繰り返し吹きます。
この反すう作業によって、フレーズも身体に入っていきます。
別に書いた譜面通りにやる必要はないんですよ。
フレーズが馴染むことが目的なので。
自分でも自然に吹けて、曲にも溶け込んで、しかも効果的なアレンジを、目指しています。


この作業は、時間がかかります。
今回コロリダスで録る曲のほとんどは、すでにライブでも演奏しているもので、全く一から取り組むわけではありません。
それでも、一曲に数時間かかったりします。

しかも、クラリネットはいわゆる上モノ楽器。
曲の基本リズムによってアプローチも変わるで、アレンジを考えるのは最後になります。

ゲストミュージシャンを交えてリハーサルをしたのが木曜日。
ようやくベースとなるリズムが決まりました。
僕が作業に入るのは、そこから。
そしてレコーディングは、翌週の火曜と水曜。
それまでに7曲のアレンジをしなくてはならない。
もちろん、ライブやリハなど他の予定もあります。
時間がなさすぎます。

木曜も、リハーサル後すぐにスタジオを予約して深夜まで作業をしました。
もう、空いた時間はとにかく練習。
外でもどこでもずっと音源を聞いて、思いついたフレーズはボイスメモに録音したり。

これまでの所、大変に素晴らしいアレンジが出来上がってきています。
いや、まだ実際バンドで合わせてはいないんですけどね。
最後みんなで合わせてサウンドを擦り合わせないといけない。
さて、どうなるのか。
間に合うのか。


今日はコロリダスのパーカッション奏者 英心の、ソロアルバム発売お祝いライブです。
会場は六本木「音楽実験室 新世界」。
昼からカラオケボックスで練習して会場入りし、これからサウンドチェックです。
この後も、合間を縫ってアレンジ作業をしないと。

もちろん、ライブも手は抜きませんよ!
今日のために秋田からやって来た英心のバンドに加え、コロリダスと、さらにアラゲホンジも出ますよ!
今夜ご予定ない方は是非〜!
コロリダスはトップで、18時からやりますよ!

英心 & The Meditationalies 

1stアルバム『からっぽ』リリースパーティ in 東京

六本木 新世界  OPEN :17時

LIVE:英心 & The Meditationalies /アラゲホンジ /コロリダス

FOOD:平日サロン

前売:¥2,000 (+1D) / 当日:¥2,500 (+1D)

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