2015年6月23日火曜日

Bulletproof Musician: 思い込みについての物語 - "クッキー泥棒"

Bulletproof Musician という英語のサイトの記事を、ランダムに翻訳するシリーズです。
ミュージシャンのメンタル面に関する内容を扱っています。
音楽をやっていない方でも、自己管理やマインドの問題に興味があるなら、是非ご一読下さい。




The Cookie Thief: A Poem About How Oblivious We Can Be to How Wrong We Can Be
http://www.bulletproofmusician.com/are-you-a-cookie-thief/


"The Cookie Thief (クッキー泥棒)"
by Valerie Cox

空港にて。
女がひとり、フライトを待っている。
出発までまだ数時間ある。
本を一冊とクッキーをひと袋買い、ソファに落ち着いた。

しばらく読みふけり、ふと隣を見ると、頭の禿げあがった男が座っている。

女は目を疑った。男が、二人の間にある袋から、クッキーをつまんでいる。
思わず見て見ぬフリをした。

女がクッキーを片手に時計を気にする間、男は盗み食いを続けている。
イライラが募ってくる。
“わたしが善人じゃなければ、タダじゃおかないのに!”

女がひとつ食べる度に、男も食べる。
ついに最後のひとつ。
男は、はにかんだ笑顔を浮かべ、クッキーをふたつに割った。

そして、半分を女に渡し、残りを口に入れた。
女は思う。
理解できない…この男は全くの無神経ではなさそうだ。
なのにどうして感謝の言葉ひとつないんだろう!

フライトの時間になり、ようやく解放された女は安堵の溜息をもらす。
荷物をまとめ、ゲートに急ぐ。
無礼な男には一瞥もせず、振り返りもせず。

飛行機に乗り込み、座席に座る。
読みかけの本を取り出そうとカバンを覗き込んだ女の眼に映ったのは、なんと手付かずのクッキーの袋。
息が止まった。
ということは、さっきのクッキーはあの男のもの。
彼は自分のクッキーを分けてくれていたのだ。
謝るにはもう遅すぎる。
無礼で無神経なのは、彼女の方だった。




正しいはずのことが後から間違いと分かった経験が、どれくらいありますか?
食卓の上に置いたはずの鍵がポケットから出てきたり、大失敗したと思ったテストが高得点だったり。

物事を悲観的に考えることは多いものです。
失敗を恐れチャレンジから逃げることを、“現実的” という言葉で正当化してしまう。
しかし、それは本心からではありません。
自分を下げたい人など、いないからです。
悲観的になってみても、自信が増したり、プレッシャーに強くなれるわけがありません。


未来は予測できない

先のことを考えても、たいていその通りにはいかないものです。
アーノルド・シュワルツェネッガーがカリフォルニア州知事になるなんて、誰が予想したでしょう?

元NASA宇宙飛行士のJohn Glenn (アメリカで初めて宇宙船で地球一周を成し遂げた)は、“Why not?(OK!もちろん!やってみよう!できるさ!といったニュアンス)”と自分に言うことを習慣にしていたそうです。
未来に何が起こるかは誰にも分からない。
それなら、びっくりするような可能性に対して心を向けている方がいい、と言うのです

YouTube の世界的スターになれるだろうか?
Why not?

レコード会社を立ち上げたい。
Why not?

ベルリン・フィルのメンバーになれるだろうか。
Why not?


成功の秘密

スポーツ心理学の最大の発見の一つは、自信と成功の相互関係を明らかにしたことです。
自信は持続力をもたらし、それが成功につながることになります。
逆に、未来に悲観的でいると自信も持てず、すぐにあきらめてしまうでしょう。

無理だと思ってあきらめないことです。
どんな未来も起こりうるのですから。
誰だって、クッキー泥棒になりたくはないはずです。

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