2015年6月8日月曜日

ジム・クエスキン・ジャパン・ツアー

ジム・クエスキン&サモア・ウィルソンの来日ツアーに参加します!


ジム・クエスキンといえば、やはりジャグ・バンド。
60年代アメリカのジャグ・バンド・リバイバルの中で、最もクリエイティブで商業的にも成功したのが、Jim Kweskin Jug Band です。
メンバーのその後のキャリアからして、スーパー・バンドと言って良いでしょう。
Jim Kweskin Jug Band がなかったら、ジャグ・バンドというスタイルがここまで広く認知されることはなかったんじゃないか、とさえ思います。


20代のはじめ頃に聞いていました。
どうやってたどり着いたのかは覚えていません。
戦前ブルースやノベルティ音楽の流れで聞いたのか、フォーク・ミュージックからか、あるいはジェフ・マルダー経由だったか。

ジム・クエスキンのバンドは、ジャグ・バンドの形態の中にも様々なアメリカン・ルーツ・ミュージックが溶け込んでいます。
戦前ジャグ・バンドのリバイバルというよりは、その楽器編成でルーツ・ロックをやる、という印象です。
ジェフ&マリア・マルダーという2人の素晴らしいボーカリストがメンバーだったことも手伝って、ジャグ・バンドという枠を超えて聞きごたえがありました。
しかし逆に、バンドとしてのサウンドが目立つので、ジム・クエスキン個人があまり浮かび上がってこない。
ジェフ・マルダーが大好きだったこともあり、僕の中ではジェフのいたバンド、という位置づけでした。


その後、ジム・クエスキン名義の「CLUB47」というアルバムを聞きました。


リラックスしたライブ盤で、ギターとジャグで古い小唄やフォーク・ソング、伝承曲などを歌っています。
その頃、僕はもうニューオリンズ・ジャズの世界に足を突っ込んでいて、ニューオリンズのスタンダード曲が取り上げられているのに驚きました。

当時のアメリカのフォーク〜ロックのミュージシャン達は、古いナンバーをよくカバーしていました。
それこそジェフ・マルダーやウッド・ストック周辺の面々、もちろんライ・クーダー、そしてレオン・レッドボーンもデビューしていた頃だと思います。
僕は彼らのアルバムを聞いて、アメリカ音楽のルーツを辿っていました。

アルバムに古い曲のカバーが入ると、いいアクセントになります。
意外な選曲をしてみたり、オリジナルの雰囲気をあえてヒネってアレンジしたり。
あるいは、レオン・レッドボーンのように明確にコンセプトを定めて曲をチョイスする場合もあります。

ジムのアルバムからは少し違った印象を受けました。
選曲に、特別の意味や主張がないように感じたんです。
コンセプトも特にない様で、フォーク、ラテン、ニューオリンズ、といった区別を感じさせず、どの曲もごく自然に並んでいます。
まるで、その場の思いつきで曲をピックアップしていったらこうなった、という感じです。
雑多感としては、ダグ・サームあたりに近い気がします。


日本で洋楽を聞くということは、勉強みたいな側面があります。
小さい頃から自然と耳に入っていた音楽ではないですからね。
大人になってから、自分で調べて探して聞いて、それを整理してまた辿って、という作業の繰り返しです。

なんとなく、アメリカの若いミュージシャン達も同じだろう、と思っていた部分がありました。
実際、古い曲を調べてレパートリーに加えていって〜みたいなエピソードもありますし。
でも、「CLUB47」を聞いて、いや待てよ、と思ったんです。
アメリカの人達は、やはりこういう曲を子供の頃から雑多に聞いて育ってきてるんだろう。
曲の出自がどこで〜といった知識もなく、何となく耳に入ってくる。
もちろん物心ついてから、それらを整理したり掘り下げたりするんだろうけれど、その前に原体験としてインプットされているんじゃないか。
これは、後にアメリカで過ごして確信したことでもあり、その通りだと思うのですが、この頃はまだぼんやりと想像していたに過ぎませんでした。
それが、このアルバムを聞いて、あらためて音の面から考えが強まったんです。

僕にとって、ジム・クエスキンは、革新的な、あるいは圧倒的な感動を与えてくれるタイプのミュージシャンではありません。
でも、音楽に対する愛のあるスタンスと、出てくる音楽の暖かさが、好きなんです。
俺が俺が!というのではなく、音楽が大好きな人なんだと思います。
とても共感します。

「CLUB47」は、その自然な雰囲気が好きで、よく聞きました。
そう、よく聞いたんですよ。
若い頃よく聞いたミュージシャンと、一緒に演奏できるわけです。
こんな嬉しいことはありません。
ハッキリ言って、僕ほどジム・クエスキン周辺の音楽を聞いてるクラリネット奏者は、そうはいないと思いますよ!


まだリハも入ってないし、一緒に組むベーシストとは初対面だし、どんなことになるのか分かりません。
とても、楽しみです!

Jim Kweskin & Samoa Wilson Japan Tour 2015
6月10日(水)横浜 サムズアップ
6月11日(木)名古屋 TOKUZO
6月12日(金)大阪 アナザードリーム
6月14日(日)岡山 城下公会堂
6月15日(月)福岡 ゲイツセブン
6月18日(木)京都 拾得
6月19日(金)金沢 もっきりや
6月21日(日)東京・曙橋 バック・イン・タウン

ジム・クエスキン
サモア・ウィルソン
井上太郎(マンドリン)
岩見継吾(ba)
近藤哲平(cl) 

※詳細は上記リンクのトムズ・キャビンHPにて確認ください。


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