2016年11月23日水曜日

「ライブ行けなくてゴメン」考

「ライブ行けなくてゴメン!」
で言う人がいる。
けっこう、いる。

この「ゴメン!」の意味がわからない。
というか、正直、うざい。
別にこっちが頭下げて「来て!」ってお願いしてるわけじゃないし。
逆に、いいライブ見れなくて残念だねー、仕事忙しくてかわいそうだねー。
なんて、かわいそうに思うくらいです。

そもそも「ゴメン!」て、相手に不快な思いをさせた時に、謝罪するための言葉でしょう。
別にライブ来れなくたって、そんなことで不快になるわけないじゃん。
そんなしょっちゅう軽々しく「ゴメン!」て言ってたら、本当に謝るべき時には、なんて言うの?
土下座でもするの?

何も考えずに言ってるということは、わかります。
わけるけどねー、その「ゴメン!」の後ろに、付き合いで行かなきゃ、みたいな思考が透けて見える時があるんです。
やめてよ。
付き合いでなんか、来て欲しくない。
俺はいいライブやるよ。
だから、来た人は満足して、俺に「ありがとう」って言うよ。
お願いして見に来てもらうんじゃなくて、逆に、いい音楽聞かせてくれってお客から頼まれる側なんだよ。
こう書くと偉そうだけど、本来そういう構造なんですよ、人前で何かを表現するっていうのは。
お願いに答える、期待に答える、って、気軽なことじゃなくて、その決意を持ってやんなきゃいけないわけですよ、ステージ上の人は。
そこでいい演奏ができなかったら、謝らなきゃいけないのはこっちなんですよ。
もちろん、来てくれて、聞いてくれてありがとう、っても、思います。
だから、感謝の交換が行われるべきなんですよ、本来は。
そんな健全すぎる場に、謝罪は不要です。

「行けなくてゴメン!」て言う人って、自分も音楽か何かをやってる人のことが多い気がします。
ということは、彼らは、自分のライブなりイベントなり何かにも、付き合いでみんなに来てもらってるんでしょう。
俺に対しても、というか知り合い全員に対して、付き合いで来てくれる仲間、という無意識の考えを持ってるんでしょう。
あなたのことは好きかもしれない。
飲みにいくのは、いいよ。
でも、ライブは別。
それがいいものじゃなかったら、行かないよ。
どんな好きな人であっても、付き合いで見にいったりしない。
そういう態度は、やってる方に対して失礼だと、俺は考えるから。

だって想像してみてよ。
自分が見に行きたいイベントに、用事で行けなくなったとしたらさ、「悔しい!」とか「残念!」とか「見たいからまたやってほしい!」とか思うでしょ、普通。
そうじゃなくて「ゴメン!」て言うってことは、実はそのイベントの内容自体にはあんまり興味ないんじゃないか、って解釈もできる。

いやーわかるんですよ、それが日本特有の、とりあえず謝っときゃ波風立たないでしょ的な文化に根ざしてて、みんなほぼ条件反射に「ゴメン!」て言ってるんだ、って。
わかるけどさ、そんな風に軽くいなされると、悲しいです。

「ゴメン!」ていう謝罪の言葉が、逆に相手を悲しませる。
ああ無情。

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