2015年7月12日日曜日

音楽の好み - ヒネモスとNRQ


数日前、ヒネモスというバンドを見に行きました。
ショピンの、高橋ペチカさんのバンド。ドラムもショピンのタケルさんです。

で、自分の音楽的記憶がいろいろと刺激されたので、思いつくままに書いてみます。
固有名詞が多くなると思います。


もともと、少し前に、ショピンとコロリダスで一緒にライブをやって、その打ち上げで、ペチカさんと意気投合しました。
通ってきた音楽があまりにも似通っていたんです。
しかも、だいぶマニアックなやつ。
パスカル・コムラード、オブ・モントリオールの話に始まり、ボンゾ・ドッグ・バンドにモンティ・パイソン、ケヴィン・エアーズ、マイク・バット、ウォンブルズ、そしてロイ・ウッド。
なんと岡村靖幸まで!
昔タワレコ新宿店の上にアヴァン・ポップみたいなコーナーがあったよね、って話とかもしました。
あ、ピーター・アイヴァースやレッド・クレヨラ辺りはどうかな。
こんど話してみようっと。

それで、トイ・ポップ的な10人くらいの大所帯バンドをやってる、と言う。
それは見に行かないと!


予想通りの楽しいバンドでした!
「おもちゃ箱をひっくり返したような」って言いますが、ヒネモスは実際に無数のおもちゃを使って演奏します。
音の出るものは何でも使っちゃう。

インストバンドです。
コード楽器はピアノ、アコーディオン、ギター。
管楽器が、サックス、トロンボーン、チューバ。
あとピアニカにノコギリ、おもちゃその他。
人数も多いので、どの楽器がどこで鳴ってるかよくらわからないくらい。
曲もサウンドもポップで素敵です。
でもこれはやっぱりライブで、しかもステージが見渡せる場所で見た方が楽しいですよ!

音楽を始めた頃、こんな方向のバンドやりたかったんですよね。
大編成ではないけど。
わかりやすく言えば、ビートルズのサージェント・ペパーズや後期ビーフハートみたいな。
僕はもともとサックスやってて、バンドのアレンジを広げるために色んな楽器に手を出し、クラリネットに行きついたんですよ。
だいぶ遠くまできたもんだ。


対バンはNRQ。

こちらもインストバンド。
編成は、エレキギター、ウッドベース、ドラムに、二胡。
名前はNRBQを連想させるし編成面白いし期待したんですが。

二胡って楽器は、バンドセッティングだとイロモノに思われがちです。珍しいから。
で、残念ながら、その先入観を打ち破るほどではありませんでした。
バンドのアンサンブルとして、二胡である必然性がない。
音色の面白さも、1・2曲聞けば新鮮味はなくなってしまうし。
それが楽器のせいなのか何なのか、二胡に馴染みがないので分かりませんが。
で、歌モノでないバンドの場合、演奏力で聞かせる、というパターンもあるけど、そこも弱く感じました。
センスといいんけど、それだけではずっと聞いてると飽きてしまう。

ただ、ドラムの中尾勘二!
ひとりだけ、圧倒的に素晴らしかった!
僕が管楽器を始めたきっかけの一人は、元じゃがたらの篠田昌己です。
中尾さんは名作「コンポステラ」にも参加してるし、その周辺の様々なバンドでいろんな楽器で長く活動してきている人で、メインはサックスです。たぶん。
ライブでドラムやってるの見たのは初めて。
いやー良かった!
ドラムって、その人のグルーヴがモロに出ますね。
サックス奏者、ドラマー、トロンボーン奏者、というより、いいミュージシャン、というのが似合う。
そういうの、憧れます。

バンドの音楽性としては、それこそ中尾さんが昔(僕がよく聞いてたのは15〜20年くらい前で、最近の活動は知りません)やってたような音楽を思い出しました。
あるいは、そのころN.Y.の先鋭的?なジャズミュージシャン達がやってたような、フリージャズから見たアメリカン・ルーツ・ミュージック的な音楽。
ビルフリーゼルの初期とか。
残念ながらNRQについては、懐かしさはあれど、新鮮味もありませんでした。

正直、そういう音楽、今はもうあんまり好みじゃないんです。
昔よりさらに興味なくなってます。
あと、僕の苦手な、中央線ジャズによくあるような予定調和の内輪ノリも、すごく感じてしまって。
もしかしたら、それがなくて、もっと外側を向いたスタンスのバンドなら、印象も違ったのかもしれません。
しかしこういうジャンルは、一定の需要があるんものなんですね。


好みの問題なんですよ。
ヒネモスは、好み。
NRQは、好みじゃない。
中尾さんは、好みを超えて素晴らしい。

好みや、内輪のサークルを飛び越えられるミュージシャンに、なりたいです。

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