映画の宣伝

今日は映画の宣伝をします。

本日から5/8(金)まで、七里圭監督の2作品、『DUBHOUSE』と『映画としての音楽』が、新宿K's cinemaにて上映されます。

七里さんとは、もう20年くらいの付き合いです。
その監督作品のほとんどに、僕も何らかの形で関わってきました。
サントラでクラリネット吹いたこともありますし、衣装を揃えたり、撮影や美術の作業を手伝ったり、キャスティング手伝ったり脚本読んだり、撮影に部屋や小物を貸したり、出演もしました。

知り合いだからというだけで宣伝するわけではありません。
『DUBHOUSE』がね、これがもう本当に美しい映画なんです。

普通の映画ではありません。
国立近代美術館で展示された、建築家・鈴木了二のインスタレーションを撮影し、音楽をつけたものです。
セリフもなく、ただ作品を色んな角度から切り取った映像が続くだけです。

ストーリーはありませんが、十分に映画です。
とにかく映像が美しい。
ただ綺麗な映像、というのではなくて、まさに映画の美しさなんです。
僕は映画のスタイルに詳しくはありませんが、何か昔の、1960〜70年代あたりの上質なイタリア映画の質感を連想しました。

こんな風に純粋に「見る」ことを体感させてくれる映画は、なかなかありません。
映画を見る快感て、こういうこと。
僕は、こういう快感を味わいたくて、映画を見るんです。
スマホの画面ではわからない。
映画館で体験するべき映画です。

そして、同時上映の『映画としての音楽』は、僕もサントラに参加しています。
しかも、クラリネットではなくて、ヴォイスで。

ヴォイスと書いたのは、セリフを言うのでもなく、かといって歌でもないからです。
オスカー・ワイルドの「サロメ」のテキストを、色んな普通じゃない声色で合唱したものが、サウンドトラックになっています。
参加者のほとんどは、ヴォイス・パフォーマンスや特殊発声のベテランばかり。
そこに混じって、僕も必死に叫んでいます。

映画は、ちゃんとは見ていないんです。
前回の上映は見に行けず、その前はライブ上映という形で、映像に合わせて僕も叫んでいたので。
なのでサントラ版として見るのが楽しみです。


普通の映画ではないですが、僕のブログ読むのは普通じゃない人も多いだろうし、たまには普通じゃない劇場体験によって脳内の普通じゃない部分を活性化させるのも、良いんじゃないでしょうか。

新宿K's cinemaにて、連日19時からの上映です。

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