2016年12月20日火曜日

キップ・ハンラハンとムーンドッグ

キップ・ハンラハンのアルバムを何枚か聞いてます。
かっこいい!
なんでこんなにかっこいいんだろう。
音楽的には、ラテンや先鋭ジャズの要素が強いからやっぱり「ラテンジャズ」となるんだろうか。
でも、隅々の要素まで全部、ハンラハンのセンスによって練り上げられてる、独自の音楽に違いない。
参加したプレイヤーが他で演奏するのを聞いても、この感じはありません。
ハンラハンは歌わない。
ボーカルが欲しい時は、曲に合う歌手を連れてくる。
アルバム内でも曲によってミュージシャンを変える。
それでも、これはキップ・ハンラハンの作品だと思える。
素晴らしいボーカルも超絶ソロも頭に残るメロディも、あんまりないけど、でも、いいんだよなー。
不思議だ。

少し前に、Moondogの1stを聞いてた。
もう、メロディもリズムもなくて、サウンドコラージュ?現代音楽の領域です。
でも、どこか親しみやすい。 
これもまた不思議です。

どっちも、ジャンル的にはというか、けっして好みのタイプの音楽じゃありません。
僕は、現代音楽もラテンジャズも聞かないし。
といって、この2人が音楽的に特別にジャンルレス/ボーダレス/ミクスチャーとも思わない。
このくらいやってる人は他にもいます。

そうするともう、"センス" としか言えない。
例えばキップハンラハンは日本の一部のアヴァンギャルド/ジャズファンに人気です。
で、たぶんその人たちは菊地成孔とかも好きなんだろうけど、僕も何度か聞いてみたことあるけど、いいと思ったことはありません。
似てる部分はあると思うし、菊地成孔はキップハンラハン好きだし、交流もあるのかもしれない。
でもなぜか、菊地成孔の音楽は僕にはアピールしないんですよね。

つまり何が言いたいかって、自分でも分かんないんですよ、なんでキップハンラハンとムーンドッグをいいと思うのか。

ちなみにキップ・ハンラハンを知ったのは、ピアソラのアルバムのプロデューサー(?)としてです。
ずーっと昔、大学の図書館でいろいろ聞き漁ってたらピアソラがあって、アルバムを一通り聞いた中で特別に好きだったのが、ハンラハンの手がけた「タンゴ・ゼロ・アワー」でした。
そうしてみると、ずっと昔から、僕はハンラハンの "センス" に惚れてたんですね。


僕は "センス" で音楽を選んでるんです、きっと。
だから、キップハンラハンのファンやムーンドッグのファンが勧める音楽を、僕はあまり好きじゃないかもしれない。
そうなると、ジャンルとか具体的な特徴で話ができないとなると、なかなか人と共感し合うことが難しい。
これが、ラテンジャズ・ファン、現代音楽ファン、ということなら、それだけで無条件で一定数の仲間がいるわけです。
知り合いには、手持ちの音楽の9割がニューオリンズ・ブラス・バンドもだ、って人もいます。

でも、僕はその人達よりもっと、キップハンラハンやムーンドッグや素晴らしいブラス・バンドの良さが分かると、けっこう本気で思ってます。
根拠は、ありません。

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