2017年1月12日木曜日

『この世界の片隅に』のポスターがダサすぎる

『この世界の片隅に』を見ました。
いい映画でした。
思ったよりずっとよかった。

内容や作品の魅力については、ちょっと検索でもすればたくさんの声があるので、書きません。
こんなに評判のいい映画も、なかなかないですよね。

ものすごい違和感があったことをひとつ。
それは、またしても宣伝について。
宣伝というか、ポスター。

このポスターのせいで、僕はこの映画への興味をなくしたし、信用できる友達に直接すすめられなかったら、死ぬまで見なかったと思います。

そもそも僕は、映画は大好きだけどアニメは見ません。
特に日本の最近のものは。
だって絵柄が好きじゃないから。
なんていうか、アキバ系?美少女ゲーム、オタク、ファンタジーとか、そういうキイワードが浮かんでくるような絵ばっかり。
目がでかくて黄色や水色の髪をして線が細くて制服ぽい衣装の、オタクやBLファンを連想させる絵柄。
攻殻機動隊やエヴァンゲリオンとか。
君の名は、もそう。
ああいうの、苦手なんです。
最近だと、電車で目にするいろんな各社広告にも、その手の絵柄が増えてる。
とても、はっきり言って、イヤです。

宮崎駿作品は、まあ悪くないと思います。
でも、絵にグッとくることはありません。
可もなく不可もない、分かりやすい絵柄としか思いません。
テレビアニメなら、単にストーリー説明のための絵柄として、それでいいと思いますよ。
でもせっかく映画館で見るなら、絵からも何かを感じたい。
って、思うと、日本の、少なくとも大きな映画館でかかるアニメには、まったく興味が湧かないんです。

アニメーションなんて、ほんとうなら実写よりもはるかに自由にどんな世界でも絵として描けるはずなのに、なぜかストーリーを説明する役目しかはたしてない。
これが絵画、つまり静止画なら、いろんな表現の作品があるじゃないですか。
べつに前衛やアングラじゃなくても、単純にモノをそのまま描くのではないもっと自由な絵が、あたりまえに存在しています。
アニメーションだって、そういうことができるはずなのに。
もったいない。

実写映画には、いろんな表現があります。
ストーリーがいいだけじゃなくて、絵づくりや演出からも感情が伝わってくる作品がたくさんあって、だから映画が好きなんです。
そういう作品と比べると、もうアニメは映画と同列には考えられない。
レベル低すぎ。
わざわざお金払って見に行きませんよ。


で、問題のポスター。
これを見て、ああいつものアニメの絵柄ね、じゃあ見なくていいや。
って思って、それでおしまいでした。
でも、見に行ってみたら、じっさいの映画の絵柄は、ここから受ける印象とはほど遠かった。
映画が始まってタイトルの出るまでの数分間、違うアニメの予告編かと思ってましたからね。

こだわった絵柄、というほどではありません。
基本的にマンガと同じ、線画に色を塗るやり方だし、やたら光を強調する流行の演出が多様されてたりもする。
でも、いまどきのアニメのものとは、違う。
ぜんぜん別の絵柄を挿入したり、テレビアニメではやないだろう演出もたまにあるし。
ストーリー説明のためだけの絵ではない。

そうわかってたら、これだけ評判のいい映画だし、もっと早く見にきてたかもしれない。
なんなんだあのポスター。
せっかくのいい作品なのに、あれじゃあちょっといい話で泣いてスッキリしましょうね戦争って怖いけど人間はピュアで愛って尊いね死んだらかわいそうだねハンカチの用意を忘れずにって感じの量産お約束映画にしか思えない。
わざわざこの絵をピックアップする宣伝担当の見る目のなさ。
ストーリーしか興味ないの?
絵柄とか作品の世界観とか、どうでもいいの?
お約束映画として宣伝して多くの動員を狙いたいの?
そんな志で作られた作品じゃないと思うんだけどな。
そもそも『この世界の片隅に』っていうベタなタイトルなんだから、相乗効果でベタベタになってよけいにダメじゃん。
もしかして、宣伝担当の人、映画見ないでタイトル情報だけでポスター作ったんじゃないの?
やるせない気持ちになりました。


結論。
なかなかいい映画です。
僕みたいな絵柄へのネガティブなイメージで避けてる人がいたら、ポスター破り捨てて見に行ってOKですよ。


ちなみにいままで見たアニメーションでいちばん好きなのは、ユーリ・ノルシュテインの『話の話』です。


ああこの絵を見てるだけで、胸がキュンとする!
映画でしか味わえないものがあるのが、映画なんですよ。


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