王道のJ-POPなんてどうにも苦手で仕方ない

曲のミックスを勉強したくて、とりあえず参考書みたいなのを買いました。説明に従って付属の曲をパートごとに調整していくやつです。
困ったことに、その王道のJ-POPみたいな曲が、ものすごーくダサいんです。曲も歌詞もボーカルもアレンジも隅々までダサすぎて、聴いてるのが苦痛なんです。
いや冗談じゃなくって本当にしんどいんですよ。悪寒というか、産毛が逆立つような感じ。

多くの人がいいと思うから、これが教材になってるわけで。少なくとも、宅録で曲を作ろうと思う人の多くは、こういうのが好きだということなんでしょう。
実際、本屋の宅録関係の売り場にいくと、ボーカロイド向けの本がけっこうな割合を占めています。ネットでミックスについて検索しても同じです。
みんな、初音ミクとかアニソンとかJ-POPとかをやりたいんですよね。しかもその中には、楽器もできないし、もちろん作曲だってしたことない人もたくさんいるみたい。

それはそれで全然いいんだけど、なにが困るって、僕のやりたいこととあまりにも違いすぎるんです。
アレンジのコツとか書かれたってこっちは音楽の仕組みはわかってるわけだし、そもそも、J-POP的な、ボーカル+バックバンド、みたいなキラキラした音作りからして趣味じゃない。
求める音ののイメージは明確にあって、そこに近づくためのスキルが欲しいのに、みんなが悩んでるのは別のことで、そもそも求める音自体が全く違ってる、という。
もちろん、参考になる部分もいっぱいあるから、本も真面目に読んでます。でも、なんかスッキリしないんですよね。

自分の音楽の趣味が少数派だってことは日々思ってるんだけど、あらためてそれを痛感させられます。
だから何か変わるわけでもなく、J-POP風のダサい曲に鳥肌立てながら黙々と勉強しています。
煮詰まったら、いい音楽を聴けばリセットできるしね。


たとえばこんなの。

これを中学生のころ聴いてたら、ギターやってたと思う。でももしかしたら、その頃はまだこの素晴らしさわかんなかったかもしれないな。

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