of Tropique!もう躊躇なんてしない

昨晩は、of Tropique(オブ・トロピーク)の"BOOK"リリース・パーティでした。
会場は、青山・月見ル君思フ。大好きなライブハウスのひとつです。

とてもいいパーティになったと思います。
ゲストとして出演を快諾してくれた Exotico De Lago。ライブハウスでしっかり聴いて、サウンドの素晴らしさをあらためて実感しました。リーダーの長久保さんがずっと後ろ向いて演奏してるのも、もはや持ち味。
DJを名乗り出てくれたディスク・ユニオン所属のDJ YK。定番のラテン王道からはみ出した、とてもセンスのいい選曲はお客さんにも好評でした。
僕ら自身の演奏については、不安要素も多かったし反省点ももちろんありますが、お客さんがみんな楽しそうにしてくれて、それで十分。

いいバンドです。
ラテンを意識してはいるけど、ロックでポップ。そういうバンドって、なかなかいません。
そして、かっちり決めずにルーズにやれる。
ライブはナマモノ、と言います。
あと何小節やったら終わり、とか、Aを何回やったらBに行く、とか。頭の中で数えたら、それは譜面を見てるのと同じことで、その時点で音楽から精気が失われてしまう。
音楽は生き物のようなもので、動きや流れがあります。その場の空気に合わせて、いちばん気持ちのいい流れを作ること。それが、ライブの醍醐味です。「今日・ここ」にいる人のために演奏するんだから、人と場所が変われば、やる内容も変わるのが自然でしょう。


オブ・トロピークでは、僕はフロントマンです。
そうなるつもりはなかったんですが、成り行き上、僕が前に立つことになりました。
クラリネットをやっていて、ドラムも入ったいわゆる「バンド」のフロントに立って演奏を仕切ることになるなんて、思いもしませんでした。だから、正直、ずっと躊躇があったんですが、もう腹をくくらなきゃいけない。


なんてことを書くのは、きのう来てくれた人たちから、とても嬉しい感想をたくさんもらったから。本当に、驚くくらいに。
中でも、20年来の友人が見に来てくれて、彼は音楽とは別の表現をやってるんだけれど、むかし一緒につるんでた頃に僕が好きだった音楽がオブ・トロピークの音楽に昇華されていて感動して泣きそうになった、って言う。そんなメールをもらって僕はまた泣きそうになって、これを書いています。

躊躇なんてしてる場合じゃない。
ライブに来てくれた人たち、楽しんでくれた人たちに対して、僕は責任がある。
このバンドでは、クラリネット奏者としてではなくてフロントマンとして、新たなチャレンジをしていきます。
どうぞ見守ってください。










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