映画を見なくてもいいし、音楽をやらなくてもいい。

インフルエンザで寝込んでる。
症状としては、筋肉痛にも似た寒気のようなものだけだが、これが思ったよりつらい。
なにか作業をしようとしても、どうにもやる気がおきない。
喉がはれてると医者に言われてるので、楽器もできない。
近所の図書館まで行くのすら大変に思えてしまう。
それで、ベッドの上にパソコンを開いて、Amazon Prime で映画を見ている。

映画が好きでよかった。
PCの画面で見ることは、そんなに気にならない。
実家のテレビもけっして大きなサイズじゃなかったし、一人暮らしのときに買ったテレビは、いちばん安い、つまりいちばん小さいサイズのものだった。
小さな画面に、なれてるのかもしれない。
スマホで見るのは、抵抗があるけど。 

思えば、自分の映画体験の多くは、映画館ではなく、ビデオだった。
中高生だったころ、実家で、夜、学校から帰ってご飯を食べたあと、21時台の「洋画劇場」や、深夜映画を録画したビデオを見ていた。
夜中すぎまで見ることもあった。
いちにち3本と決めていた時期もあった。
実家を出てからも、レンタルビデオばかり見ていた。
VHSの画像は、DVDほどクリアではない。
新作よりも古い映画が多かったから、よけいに映像は荒い。
「リマスター」とか、まだなかったし。
そういう環境でも、たくさんの作品に感動して、次から次へと映画を見ていた。
よく朝まで見た。

楽器を本気ではじめてから、映画を見ることはやめた。
その時間、練習をしたくて。
以来おそらく15年くらい、年一回ウディ・アレンの新作を劇場で見るほかは、ほとんど映画は見ていない。
あれだけ見ていたのに、それをやめても、たいしたことはなかった。
そうすると、きっと楽器をやめても、たいしたことないんだろう。

音楽がないと死ぬ!とか言うヤツは、信用できない。
そいつは、あるていど年をとったら、楽器をやめちまうと思う。
そして、楽器をやめたら、音楽も聞かなくなると思う。
知ったこっちゃない。


いつのまにか、書こうとした内容と違うところにきてしまった。
熱のせいか。
いや、熱はないはずだ。
もう寝よう。


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