ペーソスに加入しました!

"哀愁おやぢの平成歌謡" ペーソスに加入しました!
2年前にはじめて見て衝撃を受けて以来のペーソスファンとして、こんな光栄なことはありません。

ペーソスは、とにかくサイコーなんですよ!
人生の酸いも甘いも噛みすぎて渋味まで出てきてしまったような、ああもう言葉では説明できないけど、心に沁みまくる楽曲とメンバーのたたずまい。
音楽って、音程やリズムといったテクニック、いわば「技術面」と、ハート、つまり「感情面」の2つの側面があって、「技術面」が優れたバンドはいくらでもいるんです。
でも、「感情面」の方が突出するケースは、多くありません。
ペーソスは、その「感情面」のみが凝縮されたような、その結果どんな人の心にも触れることのできる、稀有なバンドです。

曲を書くのは、ボーカルの島本慶。
俗名、なめだるま親方。
風俗ライターの草分けで、アラーキーとも親交の深い、知る人ぞ知る人物です。
歌われるのは、飲み屋の風景や、血糖値や尿漏れに徘徊老人やなど、さいわい僕にはまだ縁のないテーマばっかりなんですが、どれもこれもグッとくるんですよね〜。

当面は、ぜんぶのライブに参加するわけではありません。
もうひとり、最強のサックス奏者、末井昭とのローテーション制になります。
末井さんの経歴もまたすごい。
元白夜書房取締役。
『パチンコ必勝ガイド』『写真時代』を世に送り出した人物。
2014年には『自殺』で講談社エッセイ賞を取ってます。
自伝にも書いてあるけど、まあ激動の、それこそ映画になりそうな人生を送ってきただけあって、普通の人間には吹けない音を出す。
一度は聞いてほしいサックス奏者です。
特にミュージシャンには。

ここにさらに、スマイリー井原の飄々とした司会と、古賀政男スタイルを彷彿とさせる米内山尚人の流麗なギターが加わります。
いいバンドです。

いいバンドに出会うと、一緒に音を出してみたいなー、と思うものです。
でも、ペーソスについては全然そう思いませんでした。
だって、全員のキャラというか人間性のようなものの掛け算で、ひとつの世界がすでにできあがっているから。
飛び入りで演奏したことはあるけど、メンバーになるなんてとんでもない。

それが、どういうわけか、このたびペーソスの一員となりました。
とてつもなくチャレンジングなことです。
だって、どれだけ音楽的に「いい演奏」をしたところで、バンドが良くなるとは限らないですからね。
ペーソスという唯一無二の世界に、どうしたら貢献できるか。
冗談ではなく、いままでのバンド経験の中で、いちばん難しい。
でも、きっとやれる。
これがやれる管楽器奏者は、きっと僕しかいないだろう、という自負もあります。

いつものように、まずは形から。
ペーソス用にメガネを新調しました。
そして、ループタイも。

さらにいいバンドになったね、と言われるように、精進します。
ペーソスはホントにサイコーなんで、僕が出ても出なくてもぜひ一度見にきてください!

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