of Tropique の7inchレコードがリリース!

 オブ・トロピークの2曲入り7インチ・シングルレコードが10月29日にリリースされます!うれしい!

録音したのは2019年の春。2年半前です。
何のプランもない、自主録音でした。仕上げた曲をいくつかの海外レーベルに送ってみたら反応があり、アメリカのElectric Cowbell Records が出したい、と言ってくれました。
当初は2019年秋に発売予定でしたが、レーベルの都合やらプレス工場の都合やらいろいろあって、2020年4月のリリースになりました。レコードストアデイのラインナップに入るかも、と言われていました。
そしたら、コロナがきました。
アメリカの音楽業界のダメージは深刻で、もうお蔵入りかも、と思っていました。
それが、ようやくのリリース!
2年半ですからね。家に届いたレコードを見た時は、さすがに感激しました。
レーベルのBandcampページではすでにプリオーダーを開始していて、A面だけ聞けるようになっています。

そうしたらなんと、Bandcamp Weekly にピックアップされたんです!
これ、たぶんけっこうすごいことで。Bandcampって、英語のサイトだし日本ではまだそこまで知られてないけど、海外での知名度は抜群です。ミュージシャンが自分で曲をアップして、それを聴いたり買ったりできるサイトで、My SpaceとかSound Cloudみたいな感じでしょうか。インディーから大物ミュージシャンまで、かっこいい音楽が集まっています。
Bandcamp Weekly は、プレイリストのようなものです。毎週、Bandcampで聴ける曲からピックアップした2〜3時間の再生リストが更新されます。曲紹介も少しだけ入るので、オンラインラジオに近いかもしれません。
新しい曲との出会いを求めて聴いてる音楽ファンも多くて、なんていうかTiny Desk Concert とかの感じに近いと思います。選ばれたことをプロフィールに載せてるミュージシャンもいるくらい(なので僕もさっそく載せときました)。

これにはレーベルのオーナーも驚いてました。
冒頭の方で流れるから、聴いてくれる人も多いはずです。
それにしても、Bandcampにアップされる曲なんて膨大にあるだろうに、セレクト担当がちゃんと聴いて有名無名関係なく気に入ったものをちゃんとピックアップするって、すごいよなー。『La Palma』出したときも、Bandcamp経由でアメリカやヨーロッパの会社やラジオ局から連絡が来たし、みんなBandcampチェックしてるんだなー。
英語のサイトだけど、みんなちょっとがんばって使ってみた方がいいですよ。もちろんカラーがあるんで、まずはBandcamp Weekly聴いてみてセンスが合いそうなら、特に英語で歌ってたりインストやってる人にはオススメです。


Bandcampの宣伝みたいになっちゃったけど、ホントにうれしくって。
運営する様子からも音楽が好きなのが伝わってきて、そういう人たちに気に入ってもらえるって最高です。Electric Cowbell はもちろん、他にやり取りしてる海外のレーベルや、曲を預けてるライセンス会社からも、同じことを感じます。日本だと「ジャンル」が重視されるけど、海外ではそれよりも自分がその音楽を好きかどうかが重要で、だから好きな気持ちがダイレクトに感じられて、それが僕にはとても心地いいんです。
of Tropique の音楽は、ジャンル分けが難しい。コロナ前にライブをやってた時も、共演者を探すのに苦労しました。いわゆる「ジャンルを超えた〜」とかじゃなくって、本当に分類しづらいんですよ。僕自身、どんな音楽か人に伝えるのに、説明に困ります。
だから of Tropique の曲は、最初から海外のレーベルにしか送っていません。そしたら実際に反応があって、行ったことのない国の会ったこともない音楽好きの人たちとコミニュケーションができて、なんて幸せなことだろう。
特にコロナになってからは、人と会うことが減って音楽の現場は内輪感が強まる中で、他の国の人たちと音楽を通じてオープンに交流できることに、救われています。
そういえば、春に雑誌『点線面』に載せた文章でも、同じようなこと書いたな。読み応えある1冊なので、まだの方はぜひコチラから。


2年半かけて海外のミュージックラバーと一緒に形にした1枚です。
発売は10月29日金曜日。
国内の主なお店でも取り扱いされます。
お手元に置いてもらえたら、うれしいです。






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