どこへゆくのか

あいかわらず、ミックス作業などやっています。また次の曲がありまして。
さすがに、だいぶいろいろ詳しくなりました。詳しくなればなるほど、細かくこだわりたくなったりして、まったくキリがない。
もっとやりたいな、と思ってしまって、今度は一人で楽曲制作を始めようかという考えが湧いてきました。湧いてきた、というか、もうここに書いてる時点でやることは確定だと思われます。
そうすると、買いたい楽器が出てきたりするんですよ困ったことに。
パーカッション系の買い足しと、あとはシンセ。
シンセで宅録、といっても、いわゆる打ち込みのダンス・ミュージックとは違います。ドン、ドン、ドン、というあの単調な4つ打ちには、まったく興味が湧かないので。
どんな音楽かは説明難しいんですが、きっと面白いものを作れる自信が、なぜかあるから困ったもんなんですよ。

というわけで、シンセについて調査中ですが、これがまた奥が深すぎる。
そもそもシンセって、音楽演奏ではない要素が多いんです。パラメーターっていうの?数値がたくさん出てくる世界で、それは肉体的な演奏行為とはまったく別の作業です。
そしていつも言うように、僕は数字が苦手なんです。パソコンだって苦手だし、いろんなことを本当はフィジカルにやりたい派なんですよね。だからクラリネットっていうアコースティックな楽器をやってるんだろうし。
それが、いつのまにか、Macで曲作りをするようになるなんて。しかもシンセなんていう、まったくアコースティックじゃない楽器を使って。

シンセは基本的には鍵盤楽器だけど、僕はピアノも弾けないですからね。
of Tropique のレコーディングでカシオトーンを弾いてるのも、演奏内容をボイシングまできっちり決めて練習して、何度も録り直して、ようやく使えるテイクにしてるわけで、ライブでは無理です。なんだけど、今後の活動の方向性からしても、鍵盤を弾く機会が増えるんだろう、とぼんやり思って覚悟しています。練習、した方がいいかな、やっぱ。
で、そうしていると、どんどんクラリネットを吹く時間が減っていくわけで、それこそアメリカ留学時なんかと比べたら、飛躍的に練習時間が落ちてると思います。
そういえば、最近は落ち着いたけれど、インタビューに追われていたこともあったし、文章を書くことも増えました。
少し前も、ペーソスの本に書いた原稿を編集者の人にやたら褒められて、じゃあ仕事くださいよって思って、そうしたらもはやミュージシャンじゃないよな明らかに。

状況に流されていくうちに、変わっていってしまう人もいるんだろうな。
どう変わろうと、自分がそれに納得できればいいけれど、僕はニューオリンズ・ミュージックのクラリネット奏者だってことを、どこかでしっかり思っていたいんですよね。

ああとりとめない。
練習しよう。

ニューオリンズ・クラリネットの名盤、Lous Cottrell Trio でも聴いて、背筋を伸ばして。


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