あけましておめでとうございます


2019年になりました。
去年は、of Tropique として本を発売し、そのままバンド活動に突入。今年も引き続き、バンドを続けて走っていくことになりそうです。

映画『ボヘミアン・ラプソディー』の中で、「バンドは家族」ってセリフがあるけど、本当にそう思います。音楽的なことだけじゃなくて、それぞれの生活の変化や悩みや、喜怒哀楽、大げさじゃなくて人生を共にしたい。当然、メンバーの取り替えは効かない。たとえ誰かが怪我でもして楽器が弾けなくなっても、音を出さなくてもそこにいてほしい。それがバンド。そういう密度の高い中から生まれる、数値で測れない何かが、間違いなくあると、僕は信じてます。

でも、もう少し若い世代になると、そうした感覚があまりないようです。
コミニュケーションを求めていないというか。お互いに干渉せず、悩みの告白なんて有り得ない、みたいな。衝突もしないから、表面的には仲良い風にみえる。
そして、他人を理解するなんて不可能だから、なんてうそぶく。
こっちが熱くなっても、彼らには伝わらない。問題を話し合うことを避けて、こっちが踏み込もうとすると、コミニュケーションを遮断されてしまう。
情熱なんて、もう時代遅れなんだろうか。

正月番組に、若いころに福澤朗アナウンサーの熱い姿をテレビで見て感動して人生が変わった、という男性が出ていました。彼が、福澤アナ本人に会って感謝を伝える、という番組です。応援団の格好をして、エールって言うんでしょうか?「フレ~!フレ~!」ってやつをやるんですが、彼の本気度がものすごい。心の底から振り絞る、全身全霊のエール。その姿を見てるだけで、こっちの心も動かされてしまう。感動せずにいられない。
やっぱり、情熱しかないよな、と思いました。

年が変わって、もうすぐ元号も変わって、「情熱」はますます時代遅れになっていくとしても、僕はそれを大事にしていきたい。
下の世代のような、表面的で半端でウソくさいことに、貴重な人生の時間を費やしたくない。
俺の全部を出すから、お前も出せよ。殴り合ったっていいよ。そうして信頼できたなら、お前のために何でもやるよ。
自分のためにやったって、たいしたことにはならない。自分では届かないくらいの大きな勇気を、みんなでなら手に入れることができる。ひとりじゃ行けない場所に行ける。
褒められるためや、合格点を取るためにバンドやってるんじゃないんだから。

そんな気持ちで、バンドをやっていきます。
今年もよろしくお願いします。


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