Compact Club を聴かずに後悔した


Compact Club のアルバム『Temporary Coffin』が素晴らしすぎて、後悔しています。
アルバムが出たのは、知ってたんですよ。PVも、見ていました。でも、そこで止まっていた。いままでアルバムを聴かずにいたことを、とっても後悔しています。

Compact Club の音楽性は、ニューウェイブ/アヴァン・ロック、あたりに分類されるんだと思います。って実は、僕はニューウェイブは苦手なんですよ。面白いものも多いんだけど、どうしても音が軽くてグルーヴが希薄に思えてしまって。でもこのアルバムは、もちろんニューウェイブの時代のような軽い音ではないし、ジャンル分けからはみ出す要素が詰まっています。ポップで変。例えば、サージェントペパーズ〜後期ビーフハート〜オブモントリオールの系譜や、メイヨ・トンプソン、プライマス、レジデンツ、あるいはZNRやいわゆるレコメン系の匂いもします。キュートな女性ボーカルがいて、PV含めビジュアル面も素晴らしい。こんなバンドやりたかった悔しい!って思ったの、国内ではMong Hang以来です。

Compact Club を知ったのは、たぶん1〜2年前。あるライブにゲストで出た時に、ボーカルのカナンさんがそこにコーラスで参加していました。センス良さそうな人だな、と思いました。バンドの音に触れました。いいな、と思いました。アルバムが出て、PVを見ました。ビジュアル含めて、ツボでした。  

なのに、そこから先のアクションを、起こさなかった。ライブに、行かずにいた。アルバムを、買わずにいた。

才能あるミュージシャンて、実はたくさんいるんです。素晴らしい音楽も、たくさんあります。けっこうたくさん、そこらへんに。ただ、知られてない。だから、見つけにいかなくちゃいけない。YouTubeやApple Musicがあっても、自分から外に出ていかないと出会えないことって、やっぱりあるんです。

わかっているのに、行動しなかった。なさけない。後悔しています。

Compact Clubは、最高です。嫉妬します。僕の、ルーツミュージック愛とは別の、ポップさやひねくれた側面に共感する人は、ぜひ聴いてみてください。僕みたいに、後悔しないために。





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