2018年6月4日月曜日

サックスを吹く。正しくないやり方で。


of  Tropiqueのレコーディングに使おうと、1919年製のConnのアルトサックスを手に入れた。インスト・バンドだから、クラリネット以外にも管楽器があったらいいな、と思って。
ちょっとメロディを吹くくらいで、アクセントとして使うだけのつもりだった。それが、この楽器を吹いてみたらハマってしまった。
古い楽器独特の音色と吹奏感が、たまらない。息を入れるだけで気持ちいい。あんまり気持ちよくって、まじめに練習してみたい気になった。

サックスは、まったくはじめてというわけじゃないけれど、ちゃんと練習したことはない。
まじめに取り組むと、大変だ。
音が定まらない。指が動かない。口の筋肉がすぐに疲れる。おまけに腹筋も疲れる。クラリネットとは違う楽器なんだということを実感する。うまく吹けなくて嫌になる。何を練習したら上達するのか分からない。
クラリネットくらい自由にコントロールできるようになるまで、いったいどれくらいかかるんだろう。

毎日、練習している。
30分でも、ロングトーンだけでも、とにかく楽器に息を入れるようにしている。
ひたすら息を入れて、大音量で、腹筋が痛くなって息切れするまで、吹く。

ガムシャラにやるのがいいと、信じてる。
間違っても、習ってはいけない。
「正しい」奏法、なんていって、最初から限界を定められてしまうから。
本当は、楽器に限界はないのに。
「正しい」奏法が身についてしまったら、もう未来はない。
「正しさ」に洗脳されてしまって、そこから自分の音を獲得することは、よほど才能がない限り無理だ。

そう、よほど才能のある人は、違うんだろう。
でも僕はそうじゃない。
だから、いつか自分の音を獲得できるときが来ると信じて、毎日やるしか道がない。
それは10年後かもしれないし、20年後かもしれないし、検討もつかないけれど。

正しい道なんてさ、歩いてる実感がないじゃん。

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