2024年2月以降のライブ予定

 2/1(木) シルエット近藤とジェット・ウォン
下北沢 空飛ぶこぶたや
19時開場 / 20時開演
3,000円

2/2(金) of Tropique
代官山 晴れたら空に豆まいて
LIVE : LES KHMERS (クマイルス)、of Tropique (オブ・トロピーク) 
DJ : DJ Holiday、Trasmundo DJs
Open 18:30/ Live Start 20:00
前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,000
予約:03-5456-8880(晴れ豆15-22時)


2/13(火) ペーソス
新宿 道楽亭
開場18:30 / 開演19:00
木戸銭 3000円(1ドリンク付き)
打ち上げ参加費 3500円(希望者のみ)

2/14(水) Four Muddy Dogs
三鷹 バイユーゲイト
Four Muddy Dogs / ナカムラ♠ (モアリズム) 
19時開場 / 20時開演
3,000円


2/24(土) of Tropique
国立 織田島酒店
開場14時 / 開演14時半
2500円+飲食代 (要予約)


2/25(日) シルエット近藤とサンシャイン米内山
下北沢 モナレコード
『Never on Sunday』
共演:アベジュリー、大塚久生(ニーネ)、たすく(睡眠船)
DJ:青木慶則 (ex-HARCO)
18時〜
3,000円+ドリンク


3/3(日) ペーソス



大阪ツアー

3/6(水) with 山田やーそ裕 (7strings gt)
靱公園 CHOVE CHUVA
Open 19:00 / Start 19:30 
Charge 3,000円

3/7(木) with 田島隆 (tambourine)
西成 釜晴れ
『Maji で Koi する5秒前! vol.2』
Open 18:00 / Start 19:00
前売り3,000円 / 当日3,500円

3/8(金) with Marron(gt), ヌマバラ山ポール(尺八)
京都 ZAC BARAN
Open 18:30 / Start 19:30
charge 3,000円

3/9(土) シルエット近藤ソロ
三ツ寺会館 えん
Open 18:30 / Start 19:00
Charge 2,500円

3/10(日) with 前川サチコ(vo, gt)
チルアウト酒場 ネバフ食堂
Open 18:30 / Start 19:00
チップ制

3/12(火) with 山村誠一(steelpan)、己斐敏道(b)
西成 釜晴れ
Open 18:00 / Start 19:00
前売り3,000円 / 当日3,500円

3/13(水) with 山村誠一(steelpan)、己斐敏道(b)
和歌山 

3/14(木) with 矢野絢子 (vo, p)
西成 釜晴れ
Open 18:00 / Start 19:00
前売り3,500円 / 当日4,000円



3/15(金) シルエット近藤ソロ
東高円寺 UFO CLUB
『GROOVE ME』
LIVE : mouse、無頼庵、シルエット近藤、ハッチハッチェル
[O.A] SISTER LOVERS(シンムラテツヤGt&Vo/チギーBa/北山昌樹Dr)
DJ : ハシモト、チギー
Open 18:30 / Start 19:00
前売り2,500円 / 当日3,000円

3/19(火) シルエット近藤とサンシャイン米内山
西荻窪 HANA

3/21(木) ペーソス
新宿 道楽亭
開場18:30 / 開演19:00
木戸銭 3000円(1ドリンク付き)
打ち上げ参加費 3500円(希望者のみ)

3/29(金) with 公平昭宏 (banjo)
Open 19:00 / Start 19:30
Charge 2,500 yen


僕はもう20年以上、テレビを見ていません。持ってもいません。実家にテレビはあったけど、中学生頃からはテレビでも見るのは映画ばっかりで、ドラマやバラエティや歌番組といった「テレビ番組」はほとんんど見ていませんでした。
松本人志の性加害報道があって、テレビを見てこなくて本当によかった、と思っています。

松本人志の事件はいまの日本を象徴していると思います。「人をいじめて笑いものする」ことをテレビが日本中に浸透させてきた中心にいたのがおそらくダウンタウンで、それによって弱い立場の人をモノ扱いすることが普通になり、他人の気持ちを想像する能力が失われていって、弱者の人権を軽視する価値観が強化されてきたと思うからです。もし僕が子供の頃からずっとテレビを見続けてきていたら、自分も弱い立場の人を攻撃するような人間になっていたかもしれないと思うと恐ろしい。そうならずに助かった、という気持ちでいます。
松本人志は偉大な芸人だから仕方がない、という人がこんなにも多いことに、あらためて絶望しています。そして、事実は分からないから何も言えない、という人たちにも。


僕はウディ・アレンの映画が大好きです。
が、アレンには養女への性加害疑惑があります。
数年前に話題になってからアレンはアメリカの映画界を追われ、以降は主にヨーロッパで映画を撮っています。
とてもショックな事件だったので、可能な限り調べました。

これが実はとても複雑で、そもそも関係者の証言がアレンを糾弾する側と冤罪だとする側と、真っ二つに割れています。
(その後作られた「ウディ・アレン VS ミア・ファロー」というドキュメンタリーがあるのですが、これはアレンを糾弾する側の主張のみに基づいたプロパガンダ作品です。これを見たらアレン=悪と思ってしまうけれど、少なくとも「ウディ・アレン追放」という、両方の主張と事実関係をまとめた本を読んでから考えるべきです。)
いちおう以下で簡単に説明しておきます。

アレンは10年以上ミア・ファローと交際していて (ちなみにミアはそれ以前に2度結婚しています。最初の夫はフランク・シナトラ、2番目の夫は世界的指揮者のアンドレ・プレヴィンです) 、交際中の全てのアレン映画にミアが出演しています。同居はせず、アレンは一人で、ミアは実子4人(うち1人はアレンとの子)と10人ほどの養子と暮らしていました。ミアの養子は主にアジア圏の障害を持った孤児で、そのうち(たしか)3人は後に自殺しています。
子供たちのうち何人かは、アレンの性加害はミアが仕組んだ冤罪であり逆にミアから虐待を受けていた、と証言しています。ミアが告発をする直前に、アレンと養女の一人との恋愛が発覚して(アレンはその養女と結婚し、いまでも夫婦です)、その復讐のためにミアが幼かった子供を洗脳し利用してアレンを攻撃している、というのが擁護する側の主張です。
そして糾弾する側のひとりは、なんとアレンとミアの実子であり Me Too運動の中心人物だったジャーナリストのローナン・ファローで、彼の存在が大きく世論に影響しています。

調べるほどに複雑すぎて、もちろん証拠もないし、永遠に事実の分からない事件だと言えますが、僕はアレンは無実じゃないかと思っています。関係者の証言が割れていることに加えて、他に「余罪」がないからです。
年1本のペースで50本近くの映画を作ってきて、毎週ライブハウスで演奏して、それ以外にも様々な活動をしてきたのに、ミア・ファローの告発があって以降も他の件で声をあげる人は皆無です。役者からの信頼が厚い監督として知られていて、パワハラの気配の噂すらありません。
もちろん、僕はアレンのファンなので、無実であってほしい、という気持ちがあることは確かです。が、少なくともその気持ちを捨てるほどの事実や証言がないことに、安心しています。現時点では。


松本人志の件に戻ると、「後輩芸人」や近しい人たちが彼のことを本当に好きで尊敬しているなら、本人に直接聞かずにいられないでしょう。こんな不名誉な告発を受けても傍観していられるなんて、それは好きとは言えないよ。ファンだって、どうして告発者を攻撃するより先に本人に対して説明してくれと懇願しないのか。立川志らくは「もしクロだったら軽蔑するけど彼のことが好きだから信じて応援する」なんて言う。ぜんぜん好きじゃないじゃん、と思う。応援て、何を?好きなら、仮にクロだったとしてもその理由を聞いて一緒に話して悩みを共有して、彼の今後に寄り添ってあげたい、と思うはずだから。好きであればあるほど。
けっきょく、松本人志は誰からも好かれてなかったということなのかもしれません。圧倒的な存在だったらしいので、教祖に近かったのかも、と思えて悲しい気持ちにすらなります。

誰か好きになるのは、盲信することとは真逆です。その人を知りたいと思うこと。その人の間違いや悪も含めて。
だから僕はアレンの疑惑について調べたし、公開中の新作も見に行くつもりでいます。まあ正直、2000年代くらいからのアレン映画はどれも同じような内容なんですけどね。もう以前ほど心が動かされることはないし、今回もぜんぜん期待はしてないけど、最後まで見届けたい気持ちで。

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