大阪、西成

大阪でof Tropique のライブをやってきました。
場所は、西成にある釜晴れという飲み屋。
ちょうど約2年前、コロナで最初の自粛期間に入るまさに直前に、人生初の完全ソロライブをやった場所です。
店主もお客さんも、そして西成の土地も本当に魅力的で、思い入れのあるお店です。また今回もコロナの拡大するギリギリのタイミングでのライブだし。
しかも、4人でのライブの予定だったのが直前にメンバー2人が参加できなくなってしまい、もう1人も来れるか危うかったのでよっぽどキャンセルしようか悩んだ末に、一人でも何かやろうと思って、3日前にループマシンを買いました。演奏をその場で録音してループ再生する機械です。1人でギターや声を何重にも重ねてライブをやる人がいるじゃないですか。僕の好きな人では、Keller Williams とかあとTune-Yardsとか。
買ったはいいけど、操作が難しい。まる2日間ずーっと使い方を試行錯誤して、さすがにこれはヤバいかもと思ってたら、ドラマーが来れることになったんです。
でもせっかく買ったからループマシンも使うことにして、そしたらライブ前にね、緊張したんですよ。ライブで緊張するなんて、おぼえてる限り人生2度目です。1度目は、楽器をはじめて間もないころに大きな会場でのイベントのトリにあがた森魚とギターと3人で出たときです。でも、ステージに上がって演奏をはじめたら、緊張は消えてしまったんですよね。その時、ああ俺はライブではきっともう大丈夫なんだろうと思って、その通りにずっとやれてきました。
でも、楽器の演奏なら、たとえはじめて触る楽器でもどうにかできる自信があるんですが、機械の操作は、演奏するという肉体的な行為とはまったく別物ですからね。
まさかの20年以上ぶりの緊張。びっくりしました。

結果、やっぱりはじまってみれば緊張は去って、いいライブになりました。
ルーパーに関してはたくさん失敗したけど、でもライブとしては、たぶんよかった。だってお客さんがとっても喜んでくれたから。
クラとドラムのみ、という普通ありえない編成に加えてルーパーも使って、まったく確信の持てないライブだったから余計にそう思えるのかもしれないけど、まあ自分でよかったと思えるんだからいいじゃない。
ライブ後も残ったお客さんと一緒に飲んで、あらためて、ライブはいいなと思いました。
釜晴れは、とにかくフラットなんですよ。上下や区別がない。店主のさなえさんを中心に、西成のおっちゃん達も混じって、すごく健全で平和で。また行きたい。っていうか、いっぱい通いたい。住みたいくらい。
そう思える場所があって、そこで演奏ができて、みんな楽しんでくれて、なんてラッキーだろう。
行ってよかった。

東京に帰ってきたのが31日の夜で、疲れ果てて1日おいて書きはじめたんだけど、書いてる途中でKeller Williams の名前を思い出してYouTubeを探したらやっぱりかっこよくって見続けてしまって。毎月末にブログをアップすると決めてたけど、2ヶ月連続でかないませんでした。
もう、これからは好きなときに思いついたときに書くことにしよう。読んでくれる人に申し訳ない気もするけど、義務感で書くようになってしまったら本末転倒だから。

今回は写真も撮ってないので、ルーパーを使った最高にかっこいいTune-Yardsのライブ動画を貼っておきます。



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