動画をつくる

こないだ人に会って名刺を渡したら、そこに書いてあるメアドが古いままで、その場で相手に書き直してもらわなきゃいけなくて。気づいてみたら、コロナになってから誰にも名刺を渡したことがなかったんですよね。
ていうことは、約一年近く新しい人と出会ってないのか。まあ、名刺を渡さない距離感のことだってあるからもちろんゼロではないんだろうけど、ちょっとあらたまった、というか仕事とかそういうことでの出会いは、なかったんだと思います。
ライブだって知ってるミュージシャンとしかやってないし、友達の様子を知るのもSNSの投稿を通じてがほとんどです。
あらためて考えると、1年間がすっぽり抜け落ちているような感じさえします。

とはいえこの1年、ほんとうに時が止まっていたわけじゃない。
それまでの活動が空白になって、最初の頃はみんなこの劇的変化に適応するので精一杯だったろうけど、次第になにか新しいことをはじめる人も多くなりました。
最近も、尊敬するミュージシャンがブログを書きはじめて、なんと毎日更新してます。
日々の雑観というかなんでもないことを書いてるようでいて、でも気負ってないからか考えてることがぼんやりとにじみ出ていて、とってもいいんです。
コロナになってからはじめたことって、みんな素直といういかカッコつけてなくって、その人の体温が感じられるものが多い気がします。上手くやろうとかウケるだろうとかバズるだろうとか売れるだろうとかじゃなくって。
それがホントは自然なやり方じゃないだろうか。

僕も、人前で演奏する機会はすっかり減って制作の方にシフトしてきて、そしてついに映像もはじめました。なんて、そんな大袈裟なものではないですが。
コロナでストップしてたof Tropiqueの活動がやっと動き出して、ずっと保留になってた7インチのリリースがようやく決まって、新しい音源も作っていて、曲提供や海外ミュージシャンとの制作もあります。
とはいえライブもできないし、じゃあネットで発信していなかいと!ということで、まずはオブトロ人形を作りました。オタニさんが書いてくれたアー写用のイラストの中から2体を選んで、ぬいぐるみにしたんです。
ニールとヴィヴィアン。
僕の原点であるボンゾ・ドッグ・バンドから名前を取りました。
instagramには去年からちょこちょこ登場してたんですが、よし!これからこの2人に活躍してもらって曲の断片をアップしていこう!っていう素晴らしいアイディアが浮かんで、そしたら当然もう自分で動画を作らなきゃいけない。

クオリティを求めたらなかなか発表できないので、あまり凝らずにじゃんじゃん作っていこうと思います。ラフなものの中にも自分なりのセンスや考えが見えるはずだし、というかむしろラフな方が自分が出ることでしょう。
いままでずっと、クラリネットの音を聴けばわかってもらえる、という気持ちがありました。でもこれからは、それ以外の部分でもいろんなものを出していけたらいいな。
とりあえず2本、動画を作りました。
楽しんでもらえたらうれしいです。







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